「経血吸収型」から「優雅な総レース」まで。多様化する生理用ショーツの選び方をプロが指南

初潮を迎えてから数十年続く、生理とのお付き合い。それはイコール生理用品や生理用ショーツとのお付き合いでもあります。「最近は選択肢が増え、より自分のからだやライフスタイルに合った物を選びやすくなっています」というランジェリーライターの川原好恵さんに、おすすめの生理用ショーツとその特徴をご紹介いただきましょう。

「生理用品と併用するサニタリーショーツ」や「経血を吸収する吸水ショーツ」など。多様化する生理用ショーツの実態とは

生理を少しでも快適に過ごす第一歩となるのがショーツ選び

最近、耳にすることの多くなった「フェムテック」という言葉。本来は女性の心身の健康をテクノロジーで支えるアイテムを指していましたが、最近は女性が日々を快適に過ごす機能を備えたアイテム全般を指すようになり、その意味も広がっています。

そのなかで、私達にとって最も身近なフェムテックアイテムといえば、生理用品ではないでしょうか。長い間、紙ナプキンまたはタンポンの二択しかありませんでしたが、布ナプキンが定着し、最近は月経カップを使用する方も徐々に増え始めています。

いずれにせよ、そんな生理用品とともに使用するのがサニタリーショーツ。生理の時もいつものショーツで過ごすという方もいらっしゃるかもしれませんが、「もしも」の時に備えて経血が漏れないように防水布を配したサニタリーショーツをはいていると、やはり安心できます。

新しい生理用ショーツとして注目される「吸水ショーツ」

また、昨年あたりから新しい商品が続々と発売されて話題になっているのが吸水ショーツ。吸水量は商品によって異なりますが、ショーツそのものに経血を吸収する吸水体が内蔵されているため、ナプキンやタンポンを使わず、ショーツだけで過ごせるというもの。トイレに行く度に生理用品の入ったポーチを携帯する煩わしさ、予定より早く生理が来てしまった時の思わぬ失敗、始まったかもしれないけれど席を立ってトイレに行けない不安、そんな生理にまつわるあれこれから解放してくれる画期的なアイテムとして注目を集めています。

生理に対する悩みは多かれ少なかれ誰にでもあると思いますが、少しでも快適に過ごすためのアイテムが増えて選択肢が多くなるのは嬉しいこと。自分のライフスタイルには何が合うのか見極めて、生理とも上手に付き合っていきたいですね。

下着のプロが選ぶ、生理を快適に過ごすための「サニタリーショーツ＆吸水ショーツ」５選

生理でも下着のおしゃれをあきらめないサニタリーショーツや話題の吸水ショーツなど、下着のプロである川原さんがおすすめする生理用ショーツ5選をご紹介します。

ナプキンやタンポンと併用する「サニタリーショーツ」

■１：エレガントな総レースのサニタリーショーツ【シュット！インティメイツ】

サニタリーショーツ「サニタリーボックスショーツ」¥2,700／シュット！インティメイツ（インティメイツ）

サニタリーショーツと聞いてイメージするのは、コットン素材を中心としたシンプルでスポーティーなデザイン。レースのブラジャーとチグハグな印象になり、生理中は下着のおしゃれとは無縁…。そんなイメージを覆すのが、「シュット！インティメイツ」の総レースサニタリーショーツ。裾はできるだけゴムを使わない、鼠蹊部を締め付けない仕様。デザインはボックスとビキニの2種類で、ブラック・ベージュ・ピンクの3色展開です。

■２：普段はいているショーツの下にしのばせる、ヌーディーなサニタリーショーツ【ランジェリーク】

サニタリーショーツ（オリジナルプリントのポーチ付き）「ヒップパワーネットサニタリーショーツ」¥2,800／ランジェリーク（カドリールインターナショナル）

薄手のパワーネット素材を使用した軽いはき心地のヌーディーなサニタリーショーツ。薄くて股上も浅めなので、ショーツの下に2枚ばきが可能。普段通りの下着をおしゃれする楽しみと安心感の両方が手に入ります。

■３：女性のからだの大敵“冷え”対策に、温活サニタリーショーツ【タカギ】

サニタリーショーツ「ホクホク!サニタリーショーツ」¥4,900／タカギ

日本国内流通トップクラスの老舗サニタリーショーツメーカー「タカギ」が提案する、“温活サポート”サニタリーショーツ。一般医療機器として扱われる商品もある植物性炭素繊維「メディアカーボン（R）」で下腹部と腰部を遠赤外線効果で温め、生理や冷えからくる体のつらさを和らげます。

経血を吸収し、ナプキンやタンポンなしでOKの「吸水ショーツ」

■４：もしものときに備えたい！安心感ある吸水ショーツ【エミリーウィーク】

吸水ショーツ「オーガニックコットンエコサニタリーショーツ」¥4,900／エミリーウィーク（エミリーウィークニュウマン横浜店）

生理が始まりそうな時や終わりかけ、オリモノの量が多い時などに安心感を与えてくれる、吸水機能と防水機能を兼ね備えた「吸水ショーツ」。ナプキン1枚分（10〜13mL）の吸水量があるから、このショーツをそのまま着用すればOK。多い日には生理用品と併用して使うことができます。クロッチ（股部分）がスッキリしているので、吸水ショーツを初めて使うという方におすすめです。

■５：“最も多い日”の平均経血量の約３倍の吸水力を装備。頼れる吸水ショーツ【ベア】

吸水ショーツ「ベアシグネチャーショーツ」¥6,900／ベア（ベアジャパン）

内蔵されている5層からなる吸水体は、約120mlの液体を吸収。この吸水量は、「最も多い日」の平均量とされる30〜50mLの3倍以上に相当するため、これ1枚で安心して1日を過ごすことができます。吸水体は全長47cmあり、後ろ部分をウエストまで伸ばして、伝い漏れや後ろに漏れる心配からも開放。抗菌・防臭も備えた生地を使った、頼れる1枚です。

もし、生理に対してネガティブなイメージがあるとしたら、自分に合った生理用ショーツを選ぶことで少しはそのイメージを軽減できるかもしれません。選択肢が増えた今、月に一度の生理を健やかに過ごすために生理用品・生理用ショーツのラインナップを見直してもいいかもしれませんね。

※掲載した商品はすべて税抜き価格です。

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PHOTO ：: Getty Images（Image）

WRITING ：: 川原好恵

EDIT ：: 石原あや乃

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