雲のような軽やかさ、官能的なほどに滑らかな肌触り。クオリティを突き詰めた服は、一度味わうと手放せなくなる。これぞ、贅を極めた名品の美しき誘惑だ。
厳選された素材に、こだわりの仕立てが唯一無二の逸品を生む
つい手が伸びる理由は軽さだけにあらず!
ベルヴェストの『ジャケットインザ ボックス』
地中海で優雅なリゾートライフを過ごすためのジャケットとして’80年代に誕生した本作。名前のとおり畳んで小箱に入るほど軽くやわらかに仕立てられているのが特徴だが、その真価はアンコンと本格仕立ての絶妙な両立にある。高級ジャケットの証とされる毛芯を採用して胸や肩などを形づくることで、着心地の軽さとは裏腹の立体美を叶えているのが最大の特徴だ。気づけばつい手が伸びるほどに重宝する、絶妙のバランスなのである。
ナポリ仕立てと極上カシミヤの甘美なる融合
キートンのスポルベリーノ コート
芯地を極力省き、カーディガンのごとく軽快に仕立てたスポルベリーノはイタリア紳士の定番コート。ナポリの頂点に立つキートンのそれは、手縫いを駆使した吸い付くような着心地とラグジュアリーなカシミヤ100%素材の完璧な融合により、得も言われぬ心地よさを味わえる。2005年から仕様を変えずに展開されているという事実も同作の完成度を証明するものだ。やや丈を短くし、カジュアル使いも想定する。
ベビーキャメル×シルクジャージーの未体験の着心地
ソレシティのボンバージャケット
1945年より続くミラノの毛皮メーカーと、ラグジュアリーメゾンで活躍したデザイナーが立ち上げたソレシティ。非常に繊細なベビーキャメルをベースとしているが、特筆すべきはそこにシルクジャージーをミックスしている点。たっぷりと空気を含み、ふわふわと肌を撫でるベビーキャメルのやわらかさと、シルク特有の滑らかさ、そしてジャージーの寛ぎ感が三位一体となった未知なる感触に心奪われること確実だ。
※価格はすべて、税抜です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年冬号より
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT/静物)
- STYLIST :
- 菊池陽之介