「ランドローバー・ディフェンダー」はファッション性も抜群!
2000年代以降、女性の間でも人気が高まってきたのが、無骨なスタイルのSUV。もともと軍用だった全天候型4WDをファッションとして楽しむ傾向が高まってきたのは、生活感のあるミニバンやファミリーカーに対する反動といえます(もちろんミニバンだっていいクルマです!)。その手のクルマで有名なのはアメリカのジープですが、同じコンセプトでイギリスから生まれたのが、ランドローバー。一度は生産が終了したものの、オリジナルのDNAを受け継いで昨年から販売が始まった「ディフェンダー」には、初心者でも安心して運転できる装備が付き、ファッション性も抜群です。
4WD専業ブランドの新作は予約開始後、即完売!
イギリスのランドローバーは、創業以来4WD車(SUV)だけを作ってきた稀有な自動車ブランド。第二次世界対戦後に発売された「ランドローバー」は、砂漠や舗装路の少ない地域など、世界各地で重用されてきました。途中、ブランド名がローバーからランドローバーに変更されたのにともない、「ディフェンダー」と名を変え、2016年に製造が終了。そして2019年、モダンなデザインとテクノロジーを満載して生まれ変わりました。
日本では2019年11月に初回限定モデルの先行予約が始まるや、わずか4日で完売。春以降は台数の限定なしに購入できるようになりましたが、現在も納車待ち覚悟の人気が続いています。
写真のモデルは「110 HSE」(812万円)という上級グレードで、2021年モデルでは「110 X ダイナミックSE」(863万円)というグレードに相当します。艶のあるブラックボディはとても精悍で、ホテルのエントランスに停めても絵になります(写真の場所はメディア向け試乗会会場の「ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜」。
水深90センチまで走れます!
「ディフェンダー」は荒地や水辺も走れる設計で、なんと水深90センチまでOKというから驚きです。そのぶん地面からシートまでに高さがあり、天井のハンドルを握って乗り降りするようになっています。高齢の家族や小さなお子さんがいる方は、オプションのサイドステップを付けておくと安心です。
乗ってしまえば、周囲を見下ろす高い視線位置で安心感は抜群。ランドローバーが作るクルマは、どれも四方を見渡しやすいのが特徴で、車体に取り付けられたカメラの映像をスクリーンに映し出すことで、安全性を高めています。
そのうえ「ディフェンダー」には、「クリアサイトグランビュー」という機能まで付いています。これは運転席から見えない車両前端の下部分を、カメラ映像を元にバーチャルで可視化。車体が透けて前輪だけ見えるというハイテク機能です。
本来は大きな岩などが転がる悪路での使用を想定した機能ですが、普段使いでも狭い駐車場での切り返しなどで役立つことは確実。こうした機能を駆使することで、不安を感じることなく、安全に運転を楽しむことができます。
取り回しのしやすいショートボディもあります
「ディフェンダー」の乗り心地は、いたって滑らか。オリジナルの「ディフェンダー」は設計が古いこともあり、なかなかの振動と音がしたものですが、新型は路面の段差を乗り越えても車体がぶるぶると震えることはなく、がっしりと安定感のある乗り味で、疲れを感じにくいはず。
広い車内も魅力です。運転席と助手席はドア側に寄っていて、真ん中のコンソールは大容量の収納付き。これは悪路を走る際に、窓を開けて障害物との距離を測りやすいようにしているためですが、おかげでパートナーと絶妙な距離感(!?)を保てるのです。
天井も高く、閉塞感は皆無。後ろの席は足元にも余裕があり、使わないときは背もたれをたたむことで自転車も積める広さになります。
なお、今回は「110」(ワンテン)という4ドアのロングボディを紹介しましたが、後ろの席に人を乗せる機会が少なく、さらなる取り回しの良さを重視するなら「90」(ナインティー)というショートボディの選択肢もあります。ミリタリーテイストを日常に盛り込めるファッション性も含め、個性を発揮できる「ディフェンダー」。女性が運転すると、本当に格好良く見えますよ!
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- Precious.jp編集部