「桃李」ってどんな人?一般名詞としての意味、ご存知ですか?
お花の美しい時期ですね。
公園の花壇はとてもカラフルですし、道を歩けば、さまざまなお宅のお庭やプランターが、目を楽しませてくれます。
本日は、お花の名前に関連する日本語クイズをお送りします。
まずは、明日・3月29日の誕生花ともなっている、この花から。
【問題1】「蒲公英」ってなんと読む?
「蒲公英」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:この時期、道端によく咲いている、いわゆる雑草ですが、キク科の黄色い花が可愛らしく、俳句の仲春の季語にもなっています。
<使用例>
「蒲公英って、花もかわいいけれど、種もかわいいわよね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 蒲公英(たんぽぽ) です。
「蒲公英」は中国では、開花前の蒲公英(たんぽぽ)を摘み取って乾燥させた漢方薬を指し「ホコウエイ」というような読み方をするそうです。
ヒントの例文にあるように、種がついたときの綿毛もまたかわいらしく、黄色いお花と白い綿毛が混在している光景などは、いかにも春なかば…という感じがしますよね?綿毛は、ヨーロッパでは古くから恋占いに使われてきたそうで、蒲公英の花言葉には「love’s oracle(愛の信託)」「happiness(幸福)」などがあります。
さて、2問目も、この時期に咲くお花が美しい植物の日本語クイズです。
【問題2】「桃李」ってどんな人?
「桃李(とうり)」は「桃(もも)と李(すもも)」という意味の言葉ですが、人物像を表す慣用表現として使用される際は、どのような人を表す言葉でしょうか?以下の選択肢の中から選んでください。
1:優秀な人
2:個性的な人
3:人徳のある人
※正解は一つとは限りません。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:優秀な人 2:個性的な人 3:人徳のある人、すべて です。
鎌倉時代の説話集『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』では、春に美しい花の代表として「桜梅桃李(おうばいとうり)」があげらています。桃(もも)や李(すもも)というと、つい果実をイメージしがちですが、お花の美しさも長い間愛でられてきた植物です。
「桃李」と二つの植物をまとめて言う時は特に「花も美しければ、果実も美味しい」という特徴から「大変優秀」「複数の美点を持つ」「まれである」」「人気がある」などを示唆するアイコン的な表現としても使われてきたのです。
ちなみに「李(すもも)」も、明日・3月29日の誕生花の一つです。「李(すもも)」は英語で「Japanese plum」などと呼ばれるそうですよ!
本日は、春のお花に関する日本語クイズで
・蒲公英(たんぽぽ)
という難読漢字と、
・桃李(とうり)
という言葉の意味をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『365日花言葉カレンダー』(イーガオジャパン)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱