「外郎」ってなんと読む?「そとろう」ではなく…これは正解率が高いはず!
明日・6月18日は『海外移住の日』という記念日です。
1908(明治41)年のこの日、日本から、本格的な海外移住を志す人々が乗った最初の船・笠戸丸が、目的地のブラジル・サントス港に到着しました。広大なブラジルで農地を開拓するため、781人もの日本人が移住することとなったのです。今でも、ブラジルは世界一日系人が多い国、と言われています。
本日は、希望と決意を胸に外国へ旅立った人々の記念日にちなんで、「外」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「外つ国」ってなんと読む?
「外つ国」という日本語の読み仮名をお答えください。
ヒント:「よその国。外国。」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「外つ国へ降り立った人々のがんばりが、しっかりと実を結んだのね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 外(と)つ国(くに) です。
「外(と)つ国(くに)」の「つ」は、格助詞で「の」と同じ役割をします。つまり「外(と)つ国(くに)」は、「外(そと)の国(くに)」と同じ成り立ちの言葉になります。
訓読みのみで成り立っている言葉なので、日本的なおもむきが感じられる表現ですよね。大切なお手紙などを書く際、文学的な表現として使用すると、ちょっと素敵ですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「外郎」ってなんと読む?
「外郎」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:お菓子や薬の名前です。
<使用例>
「外郎というと名古屋のイメージだったけれど、小田原の外郎も歴史があるし、おいしいのよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 外郎(ういろう) です。
もとは、江戸時代、万能薬として名高かった丸薬の名前で、日本にこの薬を伝えた人物・陳宗敬の本国での官職名が「外郎」だったことから、丸薬がこの名で呼ばれるようになった、と言われています。
餅菓子にも同じ名がついた由来に関しては、「色が外郎薬に似ていたから」「服薬の口直しとして添えられたから」など、諸説あります。
本日は、6月17日『海外移住の日』 のトリビアに合わせ、「外」という字の入った難読クイズで、
・外(と)つ国(くに)
・外郎(ういろう)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:独立行政法人国際協力機構ウェブサイト/LINEトラベル・jp/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱