体調不良を引き起こしたり、痩せにくくなったりする原因となる骨盤の歪み。座っている時間が長い人は、骨盤が後傾しやすいですし、立ちっぱなしの時間が多い人やハイヒールを履く習慣がある人は、骨盤が前傾しやすい、といわれています。

そもそも骨盤は筋肉によって支えられているのですが、その人の体のクセによって筋肉が使いすぎているところと、全然使えていないところのバラつきが起こることが歪みを引き起こしています。なので、まずは硬くなった骨盤周りの筋肉を緩めることが先決なのですが、手で触ることのできない深層筋なので、正しくアプローチする必要があるのです。

そこで、村木さんが教えてくれるのは骨盤周りを緩めるメソッドで、寝ながらできる、とても簡単な方法。リンパの流れが活性化して代謝が上がり痩せやすい体になりますし、下半身の歪み解消にも。スタイル改善に役立ちますので、気になる人は今日からやってみてくださいね。

■Step1:うつ伏せになって膝を曲げ、足を上げる

だいたい90度くらいの角度になるように足を上げます。これが基本姿勢です。

うつ伏せになって膝を曲げ、足を上げる
両手は重ねて額において、深呼吸をしながら行いましょう。

■Step2:両足をゆらゆらと左右にゆらす

Step1の状態で、両足をゆっくり、ゆらゆらと左右に揺らしましょう。これを30秒くらい行ってください。

両足をゆらゆらと左右にゆらす
両脚はきちっと揃えなくても、少しずれてもOK。揺らしやすいやり方で行いましょう。

■Step3:かかとでお尻をトントンとたたく

左右交互にかかとを使ってお尻を叩きましょう。これは左右で1カウントで、30回行って。太ももの後ろの筋肉を意識しながら、膝の曲げ伸ばしをしてください。

かかとでお尻をトントンとたたく
かかとがお尻につかない人は無理しなくても大丈夫。これが太ももの後ろの筋肉をリセットさせるのが目的なので、膝の曲げ伸ばしをしっかりと行っていればOKです。

【まとめ|骨盤の歪みを解消し、痩せ体質に変えるメソッド4か条】
1.冷えやむくみが起こりやすい、なかなか痩せないのは骨盤の歪みが原因のひとつ。
2.改善の第一歩は硬くなった骨盤周りの筋肉を緩めること。
3.深層筋にアプローチする必要があるため、効果的に緩める方法で行うのが解決の近道。
4.寝ながらできるこのメソッドなら、60秒で骨盤周りが緩み、痩せ体質へと改善。

以上、「骨盤の歪みを解消し、痩せ体質に変えるメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は7月17日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
体験者:長尾優子さん
(45歳・サービス業)
「普段、骨盤が歪んでいることを意識することはないのですが、立ちっぱなしでいることが多いので、気になってはいました。このメソッドを行うと、腰回りから下半身にかけての緊張がなくなりラクになるのがいいですね。むくみや冷え解消にもつながるなら、継続したいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子