秋は空気が澄んでいることから、月が美しく見える季節。中秋の名月である旧暦8月の十五夜は、里芋の収穫期 にあたることから「芋名月」と呼ばれ、旧暦9月の十三夜は栗を供える風習があるため「栗名月」と呼ばれています。
そんな「月」と「実り」の季節に合わせ、老舗和菓子店「とらや」からは、月にちなんだ和菓子が数多く販売されます。本記事では趣向を凝らしたとらやの「月の和菓子」をいくつかご紹介します。
お月見のおともに…「とらや」の月の和菓子5選
■1:月を愛でる虎がモチーフ「和菓子缶 月と虎」
月を愛でる虎をモチーフにした限定デザインの缶に、お月見におすすめの和菓子を詰め合わせた商品です。9月と10月のふたつの期間で、詰め合わせの内容が異なりますよ。
2021年9月15日(水)〜9月30日(木)の期間で販売される「和菓子缶 月と虎」には、定番の小形羊羹である小倉が2本、黒砂糖・抹茶・はちみつ・紅茶が各1本ずつ(計6本)、そして最中「弥栄」が2個、生姜入焼菓子「残月」が2個、詰め合わせられています。
最中「弥栄」も生姜入焼菓子「残月」も月にちなんだ和菓子であり、まさに「月と虎」にふさわしいセットです。
また、2021年10月1日(金)〜10月31日(日)の期間で販売される「和菓子缶 月と虎」は、「弥栄」2個と「残月」2個に加えて、小形羊羹「新栗」が6本、詰め合わせられたセットとなります。
裏ごしした栗と白あんを煉りあげた小形羊羹「新栗」は、口の中で栗の風味がまろやかに広がるひと品。まさに「栗名月」の名にふさわしい羊羹です。
こちらの詰め合わせはなくなり次第終了となるため、気になる方はお早めに足をお運びください。なお、いずれのセットも、成田空港内の店舗ならびに羽田空港内の一部店舗を除いた、全国のとらや店舗で販売されます。
■2:歴史ある美しい意匠を楽しむ…季節の羊羹「新更科」
秋の月の美しさをモチーフとした季節の羊羹「新更科」です。更科とは信濃国(※現在の長野県)の北部にあり、古来名月の里として名高い地です。
季節の羊羹「新更科」は、こしあんの煉羊羹で山を、白あんの煉羊羹で夜空に浮かぶ月を表しています。深山にかかる満月を表したこの美しい意匠は、大正時代のとらやの菓子見本帳にも描かれている、歴史ある意匠なのだそうですよ。
販売期間は2021年9月上旬〜10月中旬。成田空港内の店舗ならびに羽田空港内の一部店舗を除いた、全国のとらや店舗で販売されます。
■3:月を愛でるうさぎを表した和菓子!薯蕷製「月下の宴」
草むらから立ち上がって月を愛でるうさぎを表した薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)です。
薯蕷饅頭とは、すりおろしたつくね芋を生地に用いたお饅頭で、しっとりとした生地の中に、希少な白小豆を使用した白小倉あんが詰まっています。
販売期間は2021年9月16日(木)〜9月30日(木)。関東・中部・近畿地方の一部の店舗での販売となり、店舗によって販売期間が異なります。中部・近畿地方の一部店舗では、10月16日(土)〜10月18日(月)にも販売されます。
■4:琥珀製の満月が美しい!特製羊羹「満ちる月」
月が山の稜線をなぞるように空を渡っていくさまを表した特製羊羹です。琥珀製で作られた満月の輝きがとても美しいですよね。まさにお月見の時期の手土産やお茶菓子にぴったりのひと品です。
販売期間は2021年10月1日(金)〜なくなり次第終了で、赤坂店、京都一条店、オンラインショップのみの販売となります。オンラインショップは10月3日(日)お届け分より受注開始となります。
■5:赤坂店限定販売!白小豆入羊羹「月の暁」
暁のはかない月の光を思わせるような、繊細な色合いの羊羹です。とらやの独自品種である白小豆「福とら白」で作られており、まろやかで上品な味わいと、ほのかな豆の風味を楽しめる逸品です。
赤坂店限定で販売されている商品です。通年販売ですが、数量限定で販売されているため、在庫状況は店舗へ直接お問い合わせくださいね。
2021年の十五夜は9月21日(火)、十三夜は10月18日(月)。古来、特に美しいとされているふたつの月をどちらか一方しか見ないことは「片月見」もしくは「片見月」として忌まれ、両方見ることが望ましいとされているのだそう。
ぜひ今年はとらやの美しい「月の和菓子」を片手に、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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