多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今。「自分がどう感じるか」という自分軸に立ち戻るとき、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。
リラックス一辺倒から、きちんと感のある端正なものへと気持ちが変わりはじめるなかで、モードな遊び心やフレッシュなエレガンスで多様に進化した今季の「シャツ」が、私たちの心をとらえます。雑誌『Precious』9月号では特集「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を展開中です。
まだ暑さの残る9月から、アウターが必要な11月まで、季節スライドで「新顔シャツ」を着回すと…。レイヤードテクニックを駆使して展開する実践コーディネートを公開！
この特集のなかから、本記事では、この秋気になる4つのシャツの季節のスライドコーディネートをまとめてご紹介します。
■１：季節のスライドコーディネート｜フェミニンシャツ
ドロップショルダーから続く余裕のフォルムは、体を入れると自然なドレープを描いて。
September｜グレーデニムのこなれ感が晩夏の黒シャツを優雅に魅せる
鮮度アップのキモは、ブラックデニムよりも一段明るい、ニュアンスあるグレーを合わせること。そのこなれ感が一枚で着ても十分魅力的なフェミニンシャツを、より軽快に、そして大人の魅力たっぷりに見せてくれる。
シャツはアウトにすることで、裾がふんわりと広がり、涼やかに風が通り抜ける。
■２：季節のスライドコーディネート｜カラーシャツ
秋を思わせる艶のあるブリックカラーがリッチな印象。着やすいバンドカラーも魅力。
November｜スーチングで決める日はコク色ワントーンで洒脱に装う
ダンディなセットアップに同系色のシャツをなじませて。落ち着いたワントーンが大人の雰囲気に。
■３：季節のスライドコーディネート｜ワークシャツ
コットン混紡のハリ感のある生地。フラップポケットや肩を強調したデザインが特徴的。
October｜タートルニットの旬レイヤードでワークスタイルを刷新！
シャツのインにタートルニットを重ねるレイヤードで、旬のモード感を取り入れたい。
ポイントは、黒タートルではなくグレーを選び、タックインしたボトムにつなげること。パールのネックレス、ミニバッグで女らしさも忘れずに。
■４：季節のスライドコーディネート｜ユニセックスシャツ
ハリのある上質なコットンブロード生地。小さめの襟で、メンズでもソフトな印象。
September｜プリーツスカートの流麗な動きが白シャツの緊張感を和ませて
シンプルな白シャツにタイトスカートではまじめすぎる!? 歩くたびに揺れ動くプリーツスカートが、軽やかな時代の気分にマッチ。程よい身幅のシャツのゆるさも、媚びない女らしさを叶えてくれそう。
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- PHOTO ：
- 熊澤 透（人物）
- STYLIST ：
- 三好 彩
- HAIR MAKE ：
- 川原文洋（UM）
- MODEL ：
- 竹内友梨
- EDIT&WRITING ：
- 小林 綾、竹市莉子（HATSU）、喜多容子・古里典子（Precious）
