時代を超えて愛される名品「黒タートル」。そのベーシックさゆえ、冬の定番として、日々のコーディネートに欠かせないアイテムになっています。しかし、そんな普遍的アイテムでも、時代性が反映されていないと、いつの間か古くさい印象になってしまうのです。だからこそ、「黒タートル」にもいくつかのデザインパターンが必要。そこで、ラグジュアリーブランドのなかから、さまざまな「黒タートル」を厳選。インナーはもちろん、アウターにも使える黒タートルの万能性を再確認できるコーディネートとともに、その普遍的な魅力をお伝えします。
時代を超えて愛される、ラグジュアリーブランドの「黒タートル」
■1:黒タートルの代表格、すべてが極上のロロ・ピアーナ
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程よくフィットするシルエットとヒップレングスで使いやすく、ジャケットのインナーにも最適! カシミヤ2/48という空気のように軽いヤーン糸を使用し、ハイゲージで編んだガーゼのような仕上がり。素材、編み方、すべてが極上の逸品です。
■2:隠れ名品として名高い、グッチ定番のリブ編みタートルニット
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おしゃれ上級者たちが、こぞってリピートし愛用しているという評判の逸品。細やかに編まれたリブ編みで気密性が高くて暖か。ぴったりとしたシルエットなのに体の線にも響きにくいので、すっきりと見せる効果が絶大です。丈長でウエスト部分ももたつかないので、パンツやスカートを合わせてもすっきりと着こなせます。
■3:大人のボディラインを美しく演出する、プラダのベーシックニット
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ファッションプロの間でひそかな人気を呼んでいるのが、プラダのベーシックニット。薄手なのでアウターのインにはもちろん、カーディガンをプラスすればアンサンブルとしても活用が可能です。広めにとった首元の切り替えがゆったりとした着心地で、タートル特有の息苦しさを和らげます。毎年登場するベーシックアイテムながら、旬の着こなしに適した丈長シルエットにアップデートされており、スカートにインする着こなしなどにも最適です。
デザイン性の高さが魅力!アウターとしても活用したい「厚手の黒タートル」
、ニット[素材:ウール35%・レーヨン30%・カシミヤ20%・ナイロン15%](マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/720mw/img_fe8ec3db7ca3a93d6ab02ba05e127586175095.jpg)
■4:コンパクトなシルエットとビジュー使いで、洗練された印象のエミリオ・プッチ
初のウィンターカプセルコレクションより発表されたスポーティーなニットは、ラグジュアリーなスキーリゾートにぴったり。ざっくりとしたカジュアルなアランニットも、タイトなシルエットなのでスタイリッシュに着こなせ、カラーパンツと合わせてもかっこいい! 前身ごろにはストーンとスパンコールがあしらわれ、シックな黒が華やかに。着るだけで絵になる一枚です。
■5:シンプルな黒に、編地で変化をつけ表情豊かに仕上げたマックスマーラ
一見シンプルなタートルニットは、後ろ身ごろにリブ編みを配した技ありのデザイン。後ろのリブ編みにより背中のシルエットがもたつかず、シルエットがややコンパクトになることで、すっきりとした着こなしが楽しめます。程よい丈感がパンツにもスカートにも合う万能タイプで、カジュアルだけでなく、エレガントなスタイルにもぴったり。
厚手の「黒タートル」を、アウターとして取り入れた着こなしなら…

右/ニット(ADORE)、ストラスブルゴのシャツ・マッシモ ピォンボのスカーフ(ストラスブルゴ)、パンツ(アマン〈ノティファイ〉)、コート(マッキントッシュ青山店)、バッグ(アノア〈リヴィアナ・コンティ〉)、靴(ラ・フォンタナ・マジョーレ 丸の内店)
左/エレガントなアイテムと相性のよい黒タートル。やわらかなタッチのニットは、しっとりとした大人の雰囲気で、シルバーのプリーツスカートを合わせても違和感のないシックな印象に。バッグやシューズでシルバーをリンクさせ、仕上げにファーをあしらってリッチにドレスアップ!
右/ざっくりと編んだオフタートルのニットを主役にした、端正なカジュアルスタイル。旬の着こなしポイントは、インナーに白シャツを合わせること。顔周りがぐっと明るく、黒の重量感も軽やかに仕上がります。アクセントとして、ネイビーとイエローも効かせましょう。
シンプルで飽きがこない!インナーとして取り入れたい、薄手の「黒タートル」
、ニット[素材:カシミヤ70%・シルク30%](ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン ブラック レーベル〉)、ニット[素材:ウール70%・カシミヤ30%](VINCE表参道店〈ヴィンス〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/6/720mw/img_26396ad913fbfaa611a1241a4ef07561189227.jpg)
■6:コンパクトで細身のつくりが、旬のファッションとも相性抜群のクルチアーニ
しなやかで素肌のような着心地が、このうえなくラグジュアリー。4つのパーツを立体的に仕上がるように編み上げ、ていねいに縫うフルファッション製法により、きれいなシルエットが生まれる工夫がなされています。素材には、チベット山羊のうぶ毛のみを採取したカシミヤにシルクを加えた、なめらかで光沢感のあるものを使用。毛玉にもなりにくい、極上の「黒タートル」なのです。
■7:まずは手に入れたい、ラルフ ローレン ブラック レーベルの上質でクセのないシンプルニット
程よい長さのネック、シンプルな袖口と裾のリブ編み、繊細に編み上げたクラシックなニット。ミニマルで品のあるデザインで、ワードローブに一枚は欲しい、洗練されたシンプルさが魅力です。イタリア製のカシミヤとシルクの混紡糸を使用し、光沢感のある素材もエレガント! 薄地なので、細身アウターのインナーにも活躍してくれそうです。
■8:旬の着こなしへと導く、ヴィンスのおしゃれなオフタートルニット
センターシームをポイントに、流れるような編地のシルエットが優美なニット。ゆったりしながらも、適度なフィット感が旬のフォルムを実現しています。ゆったりとしたオフタートルなので、「首周りがきついのは苦手…」という人にもおすすめです。華やかな印象となるノーカラーコートととの組み合わせほか、アウターとして一枚で着ても様になるデザインです。
薄手の「黒タートル」を、インナーとして取り入れた着こなしなら…

右/ニット(ドゥロワー 心斎橋店〈ドゥロワー〉)、ジャケット(VINCE表参道店〈ヴィンス〉)、スカート(ADORE)、スカーフ(エミリオ・プッチ カンパニー)、サングラス(イー・ヴィ・アイ PR〈ソルト〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、手袋(三喜商事〈ストラネス〉)、靴(セルジオ ロッシ カスタマーサービス)
左/ノーカラーコートのインナーには、タートルネックがマスト! 差し色の黒が、明るいキャメルカラーに引き締め効果もプラスしてくれます。赤いネックレスや靴をアクセントに、大人のエレガンスの完成です。
右/旬のグレージュのムートン製ライダースジャケットは、インナーに黒タートルを合わせ、大人の女性にふさわしい着こなしに。シックな黒で顔映りを引き締めることで、エレガントに着こなすことができるのです。合わせるボトムも黒でつなげ、すっきりと着こなしましょう。
永遠の定番アイテム、「黒タートル」も実はバリエーションが豊富。旬のデザインがそろうラグジュアリーブランドのものなら、今っぽい着こなしも臆することなく楽しめます。これからの季節に、「今までとは違う黒タートル」もウィッシュリストのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
- PHOTO :
- 小池紀行(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 白井艷美
- EDIT&WRITING :
- 土橋育子、安村 徹
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦