京都の名店で学んだ日本料理の真髄を故郷・鎌倉で。カウンター8席の静寂な空間で楽しむ、正統派の和食「鎌倉 北じま」

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上/「京都で学んだことを、違う場所・違う食材で自分の料理として表現したい」と店主の北嶋さん。毎日漁港へ行き、相模湾や駿河湾でとれた新鮮な魚介類を調達。野菜も、鎌倉野菜はもちろん、無農薬・有機栽培の力強い野菜を吟味。コースは通常、前菜、お造り、お椀、焼き物、和え物、揚げ物、ご飯の13品ほどだが「仕入れしだいで内容や品数は変わります。その日いちばんおいしい食材をベストな状態でお出ししたい」と店主。

下/この日は甘鯛のお椀。


鎌倉駅から徒歩15分、、安国論寺近くの緑豊かな地に、日本料理店がオープンしました。季節には満開のあじさいが咲き誇る古民家は、京都の職人がつくった土壁とムクのシンプルなしつらえに改装され、まっすぐで清らかな料理と静かに向き合える、と早くも地元の食通を虜に。

店主の北嶋靖憲さんは、京都の老舗「和久傳(わくでん)」各店で長年研鑽を積み、「和久傳」が手掛ける「丹」の料理長としても活躍。今年5月、地元・鎌倉で「鎌倉 北じま」を開店しました。

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上/黒むつのお造りは古染付の器に。

下/木工家・佃眞吾さんのお盆には、店主が集めた酒器が。作家ものから「バカラ」や「ラリック」などのアンティークも。


名店仕込みの確かな技術と審美眼、なにより、京都で会得した「野趣と文化」をベースに、その日いちばんよい状態の食材をシンプルに表現したひと皿は「潔い」のひと言。

料理の要となる、丁寧にひかれた美しく澄んだだしや、最後に供される店主自らがたてるお薄など、随所にこだわりが感じられる料理はコースのみ。古都・鎌倉の静謐な空間で、口福な大人時間をぜひ。

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上/オールドバカラの器に映える茄子の翡翠煮。ごまだれが香ばしい。

下/店主もデザインに一から関わった改装。内装も外観もテーマはシンプルな美しさ。

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上/アサメラの木のカウンターに佃眞吾さんのお膳が映える。

下/店主もデザインに一から関わった改装。内装も外観もテーマはシンプルな美しさ。

鎌倉 北じま

神奈川県鎌倉市大町4-3-18/TEL: 0467・73・7320

◯営18時〜 不定休
カウンター8席
¥22,000(コース料理のみ)
要予約(電話またはWEB予約)

※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。

PHOTO :
藤原康利
EDIT&WRITING :
川村有布子、田中美保、古里典子(Precious)