資生堂は、最先端の皮膚科学研究と美容技術の知見にデジタルテクノロジーを掛け合わせることで、一人ひとりにピッタリなお手入れを叶える新しいスキンケアシステム「オプチューン(Optune)」を新たに発表しました。「肌に関するこれまでの研究の知見とデジタル技術を掛け合わせた」(資生堂ジャパン 杉山繁和社長)という、未来型のスキンケアをレポートします。

資生堂が未来型デジタル美容システムを発表!

発表された専用マシン「Optune zero」
資生堂ジャパン株式会社 代表取締役 執行役員社長 杉山繁和氏

イベント当日は、講演とブース展示により、一人ひとりに合わせたお手入れを提案する「パーソナライズド・ビューティ」への取り組みと美容の未来について紹介されました。開発の背景には、現代女性たちの「私に合ったもの」へのニーズの高まりがあるといいます。

「パーソナライズド」へのニーズが高まっているという美容業界

「化粧品を購入するときのチャネルの多様化により、今女性たちの中で『選択肢が多すぎる』『何を選んでいいのかわからない』という声が増えています」と語るのは、ゲスト講演を行った株式会社アイスタイルのリサーチプランナー・原田彩子氏。

原田氏によると、実際にアットコスメの検索でも「肌診断」、「パーソナルカラー」といったワードの出現率が大きく伸びているといいます。これは、客観的な視点で自分に合ったものを提案してもらいたいという思いの表れ。

そういった女性のニーズに応えるべく、年齢だけでなく気分やコンディションなどで日々刻々と変化している肌に、いつもベストな配合を提案するための開発されたのがIoT技術を応用した今回の新システムなのです。

株式会社アイスタイル リサーチプランナー 原田 彩子氏

デジタルが変える、未来型のスキンケア

イベントで発表された「Optune(オプチューン)」は、iPhoneアプリ「Optune App(オプチューン アプリ)」と専用マシン「Optune zero(オプチューン ゼロ)」がクラウド経由で連携し、その日の肌が求めるスキンケアを提供するIoTスキンケアシステム。「Optune App」をダウンロードしたスマートフォンで肌を撮影するだけで、きめ・毛穴・水分量などの肌の状態を知ることができます。

さらに、アプリで測定した肌データと気温や湿度などの外部環境、生理周期、気分、コンディションなど、一人ひとりに合わせたさまざまなデータを収集して、分析。独自のアルゴリズムで、そのときどきの肌に必要なスキンケアを1,000パターン以上の組み合わせから決定します。

同じ人でも、外部環境にも応じて 配合を変えて、そのときの最適な組み合わせでセラムとモイスチャライザーが決定。

すると、専用マシン「Optune zero」にセットされたカートリッジから、そのときに適した種類の美容液と乳液が抽出される仕組みです。朝晩のお手入れは、化粧水要らずで、これだけで完了。時短にもなり、肌状態をいつもベストな状態に保つことができるといいます。

※IoT:Internet of Thingsの略。あらゆる物がインターネットを通じてつながることによって実現する新たなサービス、ビジネスモデル、またはそれを可能とする要素技術の総称。
アプリによる肌測定と、外部環境や気分、生理周期などのデータを数値化。クラウドサーバーに送信される。数値は、「ゆらぎ要因指数」を表している。
センサーが反応
データ解析により、カートリッジから「ベスト」な種類のスキンケアが抽出
肌状態や、「Optune」により提供されたスキンケアの記録を日記のように振り返ることも可能

2018年春に、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」でβ版のテスト販売を開始し、その後サービスの改良・開発を進めた上で早期の本格導入を目指すといいます。洗面台や、お手入れ風景さえ変えてしまう、「未来型」スキンケア。期待に胸が高まりますね!

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PHOTO :
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EDIT&WRITING :
八木由希乃