「公(おおやけ)」ってもともとどういう意味?語源にびっくり!

明日・10月23日は『電信電話記念日』です。

1869(明治2)年に、東京~横浜間をつなぐ、日本初となる電信線の架設工事が始まった日で、これの完成により、日本国内で電話が使えるようになったのです。この当時の電話は、まず電話交換手を呼び出し、かけたい相手に通話をつないでもらう…というシステムでした。

約150年後の現代、誰もが無線の携帯電話やスマートフォンを使いこなす時代が来るなどとは、当時は想像もつかなかったのではないでしょうか?

逆に現代では、公衆電話の使い方を知らないお子さんや若者が多く、通信災害時にそなえ、改めて勉強したり…という事もあるようです。

さて、公衆電話といえば世間一般の誰でもが、使える、公(おおやけ)の電話、という意味ですが…。

【問題1】「公(おおやけ)」ってもともとどんな意味?

「公(おおやけ)」という日本語の語源として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:大きな家

2:大まかな感じで

3:大自然

「おおやけ」の語源は?
「おおやけ」の語源は?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 1:大きな家 です。

「おおやけ」の語源は「大きな家」です。

「公(おおやけ)」の語源は「大きな屋敷、大邸宅」を意味する「おおやけ(大家/大宅)」から来ており、
その昔「皇居」「天皇」「朝廷」などを指していたことから転じ、現在のような「公共の」という意味を持つようになりました。

…というところで、2問目に参りましょう。

【問題2】「公方」ってなんと読む?

「公方」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「幕府や将軍」「朝廷」などを意味する言葉です。

<使用例>

「実家の母は今では、僕よりペットを大事にしてまして、まるで犬公方ですよ!」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は…公方(くぼう) です。

時代劇で、将軍のことを「公方様(くぼうさま)」と呼びますよね。
時代劇で、将軍のことを「公方様(くぼうさま)」と呼びますよね。

「公」という字を使う熟語は大変多く、「公設」「公報」「公論」などなど「コウ」と読むイメージが強いので、「公方(くぼう)」という読み方がとっさに思い浮かばなかった方も多いのでは?

ちなみに、例文に出てきた「犬公方(いぬくぼう)」は、徳川綱吉のあだ名です。自分が戌年(いぬどし)生まれだったため『生類憐みの令』を公布したエピソード、皆さまもご存知ですよね?

***

本日は、10月23日『電信電話記念日』のトリビアに合わせ、

・公(おおやけ)

という言葉の語源、

・公方(くぼう)

の読み方などをおさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『InfoComニューズレター』ウェブサイト(株式会社情報通信総合研究所)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)
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小出 真朱