「葱鮪」ってなんと読む?お鍋の具としても有名ですよ!

明日・11月7日は、二十四節気の「立冬」です。「冬の気配が立ち始める頃」という意味で、暦(こよみ)の上では、この日から「冬」になります。

…ということで、本日は「冬の季語」から、飲食物に関する難読クイズをお送りします。

【問題1】「葱鮪」ってなんと読む?

「葱鮪」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:読み仮名5文字ではなく、3文字です。

<使用例>

「立派な葱が手に入ったから、今夜は葱鮪鍋にしましょう!」

葱+鮪で、定番のメニュー名としての単語になっています。
葱+鮪で、定番のメニュー名としての単語になっています。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 葱鮪(ねぎま) です。

食べたいですね~。
食べたいですね~。

「葱鮪(ねぎま)」は、日本古来の冬の定番メニューで「酒、醤油、好みで砂糖を加えた煮汁で、鮪(まぐろ)と葱(ねぎ)を煮た、鍋仕立ての料理。葱真鍋。」を指します。

落語にも、この料理が登場する有名な演目『ねぎまの殿様』がありますね。

葱鮪に使用する鮪は、通常、脂ののった部分です。昔は鮪は赤身のほうが好まれ、いわゆる「トロ」は「刺身ではとても食べられない、捨てたいような部位」という意識で見られていたため、葱鮪は「そのような部分を上手に利用した、庶民のメニュー」だったのです。食に関する意識の変遷…興味深いですね。

「葱鮪」は、三冬…つまり、初冬・仲冬・晩冬を通した季語になっています。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「鰭酒」ってなんと読む?

「鰭酒」という日本語の、正しい読み仮名をお答えください。

ヒント:「河豚や鯛の鰭をあぶって焦げ目をつけたものを熱燗の日本酒に浸して、香ばしさを楽しむ飲み方。また、そのメニュー名。」のことです。

<使用例>

「てっさに鰭酒…ああ、日本に生まれて、良かった!」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 鰭酒(ひれざけ) です。

鰭は魚の名前ではなく、部位名です。

鰭酒といえば、河豚が定番ですね。例文に出てきた「てっさ」は「鉄砲(毒を持つ魚である河豚の異名)の刺身」という意味です。「鰭酒」も三冬を通した季語になります。

…寒いけれど、美味しいものも盛りだくさんの季節が始まりますね!

*** 

本日は、11月7日「立冬」にちなんで、冬の季語となっている日本語から、

・葱鮪(ねぎま)

・鰭酒(ひれざけ)

など、飲食物に関する日本語の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『きごさい歳時記』(NPO法人季語と歳時記の会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱