【第4問】「硫酸塩泉」は刺激が強いので、火傷や切り傷がある人は避けたほうがよい?
「NO」と答えたあなた、正解です。
誤解されやすいのですが、硫酸と硫酸塩とは別物。劇薬の硫酸と違って、硫酸塩はあくまで塩なので、刺激が強いわけではありません。
むしろ「硫酸塩泉」は、肌の蘇生を促し、火傷や切り傷にも効能があるといわれているほど。血液に多くの酸素を送り込む作用があり、しっとりふっくら肌になる効果が期待できます。
ちなみに「硫酸塩泉」は、かつての分類では、カルシウム分の多い「石膏泉(せっこうせん)」、ナトリウム分の多い「芒硝泉(ぼうしょうせん)」、マグネシウム分の多い「正苦味泉(せいくみせん)」の3つに分かれていました。
「石膏泉」は血の巡りをよくする、「芒硝泉」はコラーゲンを生成する、「正苦味泉」は皮膚のバリア機能を強化する働きがあるといわれており、いずれも肌のハリに関係しています。
現在は、一括りに「硫酸塩泉」とされていますが、それぞれ微妙に性質が異なるので、同じ「硫酸塩泉」でもどの由来のものなのかまでこだわってみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生