「THE AOYAMA GRAND HOTEL」が、フードロス食材を用いたサステナブルな朝食コースを提供

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「THE AOYAMA GRAND HOTEL」外観
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THE AOYAMA GRAND HOTEL内 カジュアルダイニング「THE BELCOMO(ザ ベルコモ)」

 2020年「青山ベルコモンズ」跡地に誕生した「THE AOYAMA GRAND HOTEL」。ホテル内4階に店を構える「THE BELCOMO(ザ ベルコモ)」では、2022年1月11日(火)よりフードロス食材を使った朝食コースメニュー「ORIENTAL BREAKFAST(オリエンタル ブレックファースト)」が提供されます。

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「ORIENTAL BREAKFAST(オリエンタル ブレックファースト)」¥3,300(税・サービス料込)

今回の取り組みは「FOOD LOSS BANK(フードロスバンク)」とのコラボレーションで実現したもの。

見栄えや不揃い等の理由で破棄予定だったフードロス食材を使うことで、「季節と素材に寄り添いながら食材を無駄なく使いきる」「コロナ禍における健康志向の高まりを受け、お客様の健康にもよい食事にしたい」というホテル側の思いも込められているのだそうです。

12月にも提供されていたこちらの朝食コースメニュー。先日ライターが試食に伺うと、平日の午前中とは思えないほどの賑わいようでした。すでに人気を集めている「ORIENTAL BREAKFAST」を、実食レポートでご紹介いたします。

フードロス食材がお洒落な料理に!「朝食コースメニュー」実食レポート

■1:ハーブとお花ときゅうりのサラダ

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「ハーブとお花ときゅうりのサラダ」

農林水産大臣賞を受賞している滋賀県産のきゅうりの中で形が不揃いのものを、その日に入荷するハーブ、エディブルフラワーと合わせて作られたサラダ。ビィネグレットには、甘いみかんを作るために摘果したまだ酸味のある「青みかん」が使われています。

口に入れたときにまずきゅうりの瑞々しさと甘みを感じ、次にこの日使われていたクレソン独特の苦みが広がりました。魚醤のひとつである「ニョクマム」がかかっていると、より苦みを感じやすいそうですが、この甘みと苦みのバランスがくせになります。

■2:バターナッツスープ

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「バターナッツスープ」

可愛らしいひょうたん形が特徴の「バターナッツかぼちゃ」。静岡県産の形が不揃いなものを使い切ることをテーマに作られたスープです。

普段食べている緑のかぼちゃより、繊維質が少なく滑らかな印象で、旨みがギュッと凝縮した優しい甘みを感じます。スープに浮かんでいるのはカリカリにローストされたバターナッツかぼちゃの種。まろやかなスープのいいアクセントになっています。

■3:チーズオムレツ

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「チーズオムレツ」

朝食の定番「オムレツ」にはヨーグルトとモッツアレラチーズ、そしてその日に入った野菜をトッピング。野菜を敢えて決めないことでロス削減に取り組んでいます。

この日トッピングされたのは、スーパーフードとして近年知名度を上げる菊芋と、ナスタチウムの葉。ほんのりした甘みの菊芋・モッツァレラチーズ・メープルシロップが合わさると、新感覚の甘じょっぱさ!

卵は茨城県産で、障がい者の方が平飼いでストレスなく育てている鶏の卵が使われており、濃厚でふわふわです。

「フードロス食材を多く使ったメニュー」というわけではないですが、「ホテルでの朝食は、おいしい卵料理が食べたい」というお客様の要望に応えたメニューなのだそう。味も対応もさすがのホテルクオリティです。

■4:蕪のお粥と琵琶鱒

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「蕪のお粥と琵琶鱒」※写真は昨年12月提供のものなので、現在提供のものとは少し異なります

群馬県・嬬恋村のカブ、まるまるひとつを皮までピューレにしたものをお粥の餡にし、上にはスライスしたものが散りばめられたお粥。お漬物にしたカブの葉も添えられています。お米は、家族経営で丁寧に栽培された新潟県有機栽培のフードロス米が使われています。

カブの甘みがしっかり感じられるお粥は、優しい味わいで体の芯から温まりそうな逸品です。

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昨年12月に提供されていたメニュー「琵琶鱒の粕漬け」

昨年末コースメニューに含まれていた「琵琶鱒の粕漬け」は少し形が変わり、カブのお粥に添えられます。

コロナ禍で出荷が減少した、お刺身で食べられるほど鮮度のよい滋賀県産の鱒は、肉厚で脂も乗っていてとても美味。ぜひお粥と一緒に味わってください。

■5:キウイとヨーグルト

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「キウイとヨーグルト」

農薬を極力使わず栽培された神奈川県の不揃いなキウイがたっぷり乗ったヨーグルト。収穫後に追熟させて一番おいしいタイミングで出しているというキウイは、甘すぎず酸っぱすぎず本当にベストタイミング! ビタミンが体に染みわたるようです。

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コース最初にいただける「グリーンスムージー」

コース始めには小松菜・バナナ・グアバが入った「グリーンスムージー」、食後にはコーヒーか紅茶がいただけます。野菜中心なので、たくさんいただいても罪悪感なく満足感たっぷり。満腹でもお腹が苦しくて動けないとまではならない、ヘルシーでうれしいコースです。


こんなにおいしくいただける食材が、規格外などの理由で捨てられてしまうのかと思うと、いろいろと考えさせられてしまいますね。時間に少し余裕がある朝は、THE AOYAMA GRAND HOTELでフードロス食材の朝食をいただきながら、食材の生産者に想いを馳せてみませんか?

※外出時には新型コロナウイルスの感染予防対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

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この記事の執筆者
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WRITING :
篠原亜由美
EDIT :
小林麻美