2017年12月23日全国公開の映画『リベンジgirl』。主演の桐谷美玲さん演じるヒロインの設定が、「ブルガリ ジャパンの広報」ということで、ウォッチ&ジュエリー業界では公開前から注目を集めてきました!
ストーリーとブルガリのアイテムが密接にリンクした映画『リベンジgirl』
高級ブランドと映像作品のコラボレーションといえば、武井 咲さんがティファニーの広報を演じ、社内不倫を繰り広げたTBSドラマがいろいろな意味で衝撃的でしたね。結果としては大きな反響を巻き起こしたので、PR的には成功されたということでしょう。
しかし、イタリアやスイスの本社やファクトリーにも何度かお邪魔し、本国のスタッフの方たちとも親交を深めてきた(と、勝手に思っている)ブルガリには、家族のようなシンパシーを感じている私。
『リベンジgirl』とのコラボレーションの情報が入ってきたとき、「炎上しないか!? 大丈夫か!?」と、老婆心ながらうっすら不安に思いました。が! そこはブランドのイメージコントロールが完璧なブルガリ。制作会社との打ち合わせを入念に重ね、このコラボレーションが実現したと聞き、ひと安心。
2017年11月に盛大に行われた「ブルガリ アウローラ アワード」授与式では、なんとMCを務められていた桐谷美玲さん。今をときめく人気女優さんがMCという豪華さにも驚愕しましたが、その桐谷さんが本当に真面目に、真摯に、頑張っている姿に感動! これだけ場数を踏んでいらしている女優さんなのに、もの凄く緊張しているのが伝わる――いい意味で小慣れていない司会ぶり。
そして、自分にスポットが当たっていない間は、必死になって台本を確認しているその姿は、芸能人ではなく、普通以上にきちんとしている立派な社会人として映り、私の中での好感度はストップ高の跳ね上がりでした。
そんな桐谷さんの約2年ぶりの主演映画ということで、公開に先立って行われた試写会へ。まずはざっくりとあらすじを――
桐谷美玲さん演じるヒロインは、その名も宝石美輝(タカライシ ミキ)!!!
そのプロフィールはもの凄く、まず、東京大学首席卒業。
在学中はミスキャンパスグランプリに輝き、読者モデルながらファッション雑誌の表紙を3年間飾った、まさに才色兼備な女性。
卒業後はブルガリ ジャパンに入社し、6か国語を操りながら広報で活躍する24歳。
ストーリーも含め、突っ込みどころは満載なのですが、リアリティーはまったく重要ではない大人のおとぎ話であり、ラブコメディー。それに実際、ブルガリはじめ、ラグジュアリーブランドのPRの方たちはみなさんハイスペックな才色兼備な女性なので、そんな荒唐無稽な設定ではありません。
そんな美輝ですが、自分に自信があり過ぎるためか、めちゃくちゃ性格が悪いというのがポイント。しかも恋愛経験値も低いため、ロクでもないエリート男にひっかかって失恋。
政治家一家に育ち、自らも代議士を志しているエリート男にリベンジすべく、ブルガリ ジャパンを退職して政治家、そして総理大臣を目指すなかで運命の人に会って…。
作中では当然、美輝は華麗なウォッチ&ジュエリーコーディネートを展開。美輝のファッションを見るだけでも楽しめます。
ブルガリ ジャパン広報時代には、あまり着けていなかった腕時計を、政治家を志し選挙活動を展開するようになってから着けるようになっていたりと、ヒロインの心構えや成長を表現する効果的なアイテムになっているところにも着目です!
実際に桐谷美玲さんが着用したブルガリの時計は?
ネタバレになるから詳しくは語れませんが、ラストの感動的なシーンで着用しているのが、こちらの『セルペンティ スキン』。アイコニックでありながら、決して嫌味には映らない上品なさじ加減こそ、ブルガリの真骨頂です。
このコラボレーションが凄いなあと思ったのは、ただ単にヒロインがブルガリ ジャパンの広報だったり、ブルガリのアイテムを身につけているだけではなく、ジュエリーがストーリー展開のキーになっているというところ。
それは美輝がお守りのように愛用している『ビー・ゼロワン パーフェクト ミステイク』。
初めての恋にひどい形で破れた美輝が、「すべての失敗には意味がある」と気づき、恋のリベンジを決心したときに、胸元のこのネックレスをぎゅっと握りしめます。
ここまで深くストーリーと関わるコラボレーションは珍しく、つい、「ブルガリさんがすごい宣伝費を使われたのかな」なんて下世話なことを考えてしまいましたが、その邪推はまったくの見当はずれ(笑)。三木康一郎監督が、純粋に自らの作品のキーアイテムとして選ばれたということでした。逆にいうと、どんな対価を払っても、監督が使おうと思われなければ実現できないコラボレーションですよね。
また、ウォッチ&ジュエリーだけではなく、作品のなかで美輝が飲んでいるカクテルも、映画公開日から2018年3月31日まで、ブルガリ 銀座タワー イル・バールにて提供されるとのこと。
この映画とのコラボレーションも、全社をあげて、楽しみ盛り上げているブルガリは、やっぱり人生を謳歌することにかけては世界一の国・イタリアのブランドなんだなと再認識。
一度しかない人生ですものね。2018年も思い切り楽しみましょう!
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト