エルメス財団が開催する 「スキル・アカデミー」の中高生向けワークショップが、2022年3月26日(土)~31日(木)に実施されます。すでに事前申込が始まっており、応募締切は2月13日(日)まで。今回は5つのプログラムを通じ、「木に学ぶ、五感で考える」体験を行います。

「木」を愛で、学び、五感で考えるワークショップ「Wood-Life Learning」

エルメス財団のワークショップの様子
ワークショップ「木を彫る手つき」の様子 (C)Motoyuki Daifu

「スキル・アカデミー」とは、エルメス財団が企画・開催している社会貢献プログラムの一つ。自然素材に関わるスキル(=職人技術や手わざ)の伝承、拡張、普及を目指しています。創業地であるフランスでは2014年から実施されており、日本では2021年より開催されました。

日本における初年度(2021年~2022年)のテーマは「木」。その取り組みは2つの要素で構成されています。
(1)一般向けの書籍『Savoir&Faire 木』講談社選書メチエの一冊として刊行
(2)中高生向けの春のワークショップ 「木に学ぶ、五感で考える」

その内の一つ、中高生向けのワークショップの事前申込がスタートしました。

エルメス財団のワークショップの様子
ワークショップ「丸太と音楽」の様子

「木に学ぶ、五感で考える」Wood-life Learningでは、「木」を愛で、学び、五感を感じることで、これからの「スキル/手わざ」の発展について考えます。中高生の参加者たちは、「木」にまつわるさまざまな専門分野の大人たちと交流しながら、「スキル/手わざ」を育んでいくための視点や発想力を養うことを目指します。

用意されているプログラムは、木版画の制作、東京の森と林業、音を探す体験、香りの蒸留体験や詩作、街歩きの植物探索、盆栽ワークショップや文化財の修復(仏像)など5つ。各回ともに、中学生・高校生(12歳~19歳)と、教育に関わる大人の参加者(各回2~3名程度)あわせて15名定員で実施します。

参加は事前申込制ですので、ご希望の場合は、実施日時や応募期間・応募方法、プログラムの詳細については公式サイトからご確認ください。

エルメス財団 「スキル・アカデミー」


“木の国”に日本で育まれてきた、「木」にまつわるSavoir-Faire(職人たちの手わざ/スキル)を読み解く

エルメス財団編『Savoir & Faire 木』
エルメス財団編『Savoir & Faire 木』講談社選書メチエ/講談社刊¥2,750

「スキル・アカデミー」のもう一つの取り組みである、書籍『Savoir&Faire 木』も刊行されています。フランス語版から精通した8本の論文・聞き書きの邦訳と、日本人著者・作家11名に依頼した寄稿とインタビューを加えたオリジナル9本を合わせて編纂。

古来「木」と分かちがたく結びついている日本における木の存在、そして木にまつわるスキルについて、歴史社会学者、哲学者、象徴論研究者、建築史家、職人、アーティスト、デザイナー、調香師など、多岐にわたる分野の知見を横断しながら深く読み解いていく内容となっています。


以上、エルメス財団の「スキル・アカデミー」の中高生向けワークショップについてご紹介しました。さまざまな知見をもった専門家たちと共に、今までにない視点や発想力を養う貴重なチャンスです。中高生のご子息やご親せきなどがいらっしゃる方は、ぜひこの素晴らしい取り組みについてお伝えください。

※掲載した商品の価格は税込みです。
※応募多数の場合は厳正なる抽選にて参加者を決定します。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、実施内容に変更がある場合もございます。

問い合わせ先

エルメス財団 「スキル・アカデミー」

この記事の執筆者
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