「口重」ってなんと読む?「こうじゅう」ではありません!

明日・2月1日は、古来『年重ね(としかさね)』『一夜正月(いちやしょうがつ)』『重ね正月(かさねしょうがつ)』などと呼ばれています。

俗信ですが、「災難や不調が見にふりかかりやすい、気を付けるべき年齢」とされる「厄年(やくどし)」を迎えた人々が、「2月1日を正月にみたてて、厄年を早く終えたことにする日」が、2月1日なのです。

「厄年」に科学的根拠はありませんが、神社でお祓いを体験するきっかけにしたり、気をひきしめて物事にあたろうと改めて意識する年齢…としてみても良いかもしれません。

本日は『年重ね』にちなんで、「重」という字の入った日本語のクイズをお送りします。

【問題1】「重畳」ってなんと読む?

「重畳」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「いくえにも重なること。」「大変喜ばしいこと。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「みなさまからお祝いして頂き、重畳にございます。」

ヒント2:「重宝」「6畳」。
ヒント2:「重宝」「6畳」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 重畳(ちょうじょう) です。

正解できたでしょうか?
正解できたでしょうか?

「畳」という字は、「服を畳む」と使用するように、「たたんでかさねる」という意味も持ち、「畳ねる(かさねる)」とも読みます。

「重畳(ちょうじょう)」は、つまり「重ねる」「畳なる」の字が合わさった、まさに「いくえにも重なる」ことを表現した熟語です。

「シフォン生地がたっぷりと重畳したスカート」のように、物理的に幾層にも重なる例にも使用しますが、

例文のように、「良い事が重なりつくして嬉しい」という意味合いの、知的な感嘆の表現としても使用できます。

大人としてぜひ覚えておきたいですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「口重」ってなんと読む?

「口重」という日本語の、正しい読み方をお答えください。

ヒント:「ゆっくりと話すこと。また、そのさま。」「軽々しくものを言わないこと。また、そのさま。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「彼は一見、軽薄そうに装っているけれど、実は思慮深くて口重な、信頼できる人柄よ。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 口重(くちおも) です。

「口が重い」という表現が2字熟語になっている形です。

対義語に「口が軽い」という意味の「口軽(くちがる)」があります。

「口軽(くちがる)」は、「軽率にものを言うさま。」「軽快で巧みな話し方のようす。」と、マイナス要素とプラス要素、全く異なる二つの意味があります。

***

本日は、2月1日『年重ね』のトリビアと、「重」という字の入った日本語から、

・重畳(ちょうじょう)

・口重(くちおも)

などの読み方、意味をおさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
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小出 真朱