「市女」ってなんと読む?「しおんな」?「いちじょ」?どんな女性?

明日・2月11日は祝日ですね。

日本では『建国記念の日』ですが、実は2月11日は国連の定めた「国際デー」でもあります。国連の制定した『科学における女性と女児の国際デー(International Day of Women and Girls in Science)』です。

世界的には、まだジェンダーによる差別の問題が残っており、この国際デーは、

女性や女児の、科学分野への完全かつ平等な参加、

STEM教育(科学・技術・工学・数学の教育)を男女平等受けられる体制の整備、

…などを目標として制定された日になります。

毎年、関連テーマの講演会が開催されるなど、世界各地で積極的な活動がなされているようです。

本日は、『科学における女性と女児の国際デー』にちなんで「女」および「科」という字の入った日本語クイズを、それぞれお届けします。

【問題1】「市女」ってなんと読む?

「市女」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「市場で商いをする女性。または、市(都会)に住む女性。」を意味する、古来の言葉です。

<使用例>

「幼い頃、昔話の絵本を見ては、市女笠に憧れていたわ。」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 市女(いちめ)です。

昔でいうところの「女性の商人」もしくは「都会に住む女性=シティガール」的な意味を持つ言葉です。

例文に出た「市女笠(いちめがさ)」とは、

昔話などで、高貴な都会の女性が外出する際に頭にかぶっている、

「唾広ハットのつばが下向きになったような形状の編み笠のへりに、ベール状の日除け布がさげられた笠」を指します。

童話『安寿と厨子王』のお母様や、『一寸法師』のお姫様などがかぶっている姿をごらんになった事があると思います。晴雨兼用の防止型の笠であり、顔をかくす役割もある、という、「昔の都会の女性らしい装い」の一つです。

さて、2問目に参りましょう。 

【問題2】「科人」ってなんと読む?

「科人」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「罪を犯した人。罪人。」を意味する言葉です。

<使用例>

「彼の無実は私が保証しますので、科人扱いするのはおやめ下さい!」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 科人(とがにん)です。

「咎人(とがにん)」とも表記します。
「咎人(とがにん)」とも表記します。

「科」という字は「区分や種類」「きまり・おきて」「しぐさ」などの意味のほか「つみ。あやまち。」という意味も含む字なのです。

熟語でいうところの「科目」「教科」に見られる「区分や種類」という意味はイメージしやすいですが、

「科人(とがにん)」という言葉にこの字が使用されているのは、ちょっと意外だったのでは?

正解できた方は博識ですね!

*** 

本日は、2月11日『科学における女性と女児の国際デー』のトリビアと、「女」「科」という字の入った日本語から、 

・市女(いちめ)

・科人(とがにん)

などについておさらいいたしました。 

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:国際連合広報センター/ユネスコスクールウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱