「使嗾」ってなんと読む?「しぞく」と読んでしまいそうですが…!
明日2月17日は、『天使のささやきの日(天使の囁き記念日)』です。
「天使の囁き」とは、-20℃以下の気温になることで空気中の水蒸気が凍結し氷の結晶となる自然現象「ダイヤモンドダスト」のこと。
北海道幌加内町母子里で発足された天使の囁き実行委員会が平成6年(1994年)が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されている記念日です。
雪国だからこそ体感できる神秘的な体験と、生活の楽しさや素晴らしさを感じられる「天使の囁きを聴く集い」というイベントが毎年恒例で開かれているのだとか…!残念ながら今年はコロナ禍の影響で中止のようですが、コンセプトも、イベント名の詞的な美しさも、とてもうるわしいですね。
本日は、「天」と「使」という漢字を使った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「嚊天下」ってなんと読む?
「嚊天下」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「夫よりも妻の方が強い様子。」を意味する慣用表現です。
<使用例>
「彼女が嚊天下だなんて、とんでもない誤解だわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 嚊天下(かかあでんか)です。
「嚊(かかあ)」は「妻を荒っぽくいう語」ですね。
ここに「天下人(てんかびと)」を思わせる「天下」を合わせた「嚊天下(かかあでんか)」、なんともユーモラスな日本語です。
対語的に「家庭内において夫の立場が強いこと。」を意味する「亭主関白(ていしゅかんぱく)」という言葉もございますね。
古来から、このような、パートナーシップの方向性を表現するユニークな日本語が多い事、改めて考えると、とても面白い言語文化ですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「使嗾」ってなんと読む?
「使嗾」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「他人をそそのかすこと。けしかけること。」を意味する言葉です。
<使用例>
「あの方、一見柔和に見えても、意外と他人を使嗾するタイプだから、お気をつけて。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 使嗾(しそう)です。
「嗾」という字、「族(ゾク)」に口偏がついており、音読みは「ゾク」とは読まず「ソウ」になります。この字そのものに「そそのかす。けしかける。」という意味があり、
「使嗾(しそう)」は、「他人をそそのかす。けしかける。」という意味です。
マイナスイメージの言葉は、こうした熟語表現を知っておくと、
「そそのかす、という言葉を使うのは、いかがなものかしら?」と迷うようなフォーマル文書等でも使用できます。
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本日は、2月17日『天使の囁き記念日』のトリビアと、「天」「使」という字の入った日本語から、
・嚊天下(かかあでんか)
・使嗾(しそう)
など、読めそうで意外と難しい日本語の読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『天使の囁きを聞く集い』イベントブログ/『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱