「言外」ってなんと読む?「ごんがい」と誤読していませんか?
明日・2月20日は、『旅券の日』です。旅券=パスポートのことです。
1878(明治11)年のこの日、「海外旅券規則」が外務省布達第1号として制定され、法令上初めて「旅券」という言葉が使われた事から制定された記念日です。
旅券といえば、外国へ渡航する際の必需品…ということで、
本日は、「外」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「言外」ってなんと読む?
「言外」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「言葉に出さない部分」という意味の言葉です。
<使用例>
「先方は紳士的な対応を見せたものの、言外に臨戦態勢も辞さない雰囲気を匂わせていたように感じました。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 言外(げんがい)です。
「言外(げんがい)」といえば、「表面上の言葉には出さないものの、『話の行間を読むべし』的に匂わせている内容」を指す言葉です。
「言外(げんがい)」という読み方は素直な読み方ではありますが、「ごんがい」という誤読例をしばしば耳にしますので、今回、クイズでおさらいしてみました。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「外持」ってなんと読む?
「外持」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「低収入のほかに臨時に入る私の収入。」「へそくり。」などを意味する言葉です。
<使用例>
「ネットフリマでの転売収入は、外持商といえど、所得税の対象になると聞いたわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 外持(ほまち)です。
「外持(ほまち)」という言葉、ご存知でしたか?
例文に出てきた「外持商」は「ほまちあきない」と読み、「本来の仕事のほかに密かに商売をして利益を得る事。」を指します。
もともとは「帆待(ほまち)」と表記した言葉で、「船乗りが密かに運送契約外の荷物を運送して内密の収入を得ることや、その金銭。」を指す言葉でした。そこから転じ「本業以外の非公式な収入」「へそくり」全般を指す言葉になったようです。
例文のように、昨今はネット上の売買による「外持(ほまち)」が、税務上、問題視されておりますので、趣味の範囲以上の利益を得ている場合は、自覚が必要ですね。
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本日は、2月20日『旅券の日』のトリビアと、「外」という字の入った日本語から、
・言外(げんがい)
・外持(ほまち)
などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:外務省ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱