「熨斗紙」…「いとし」ではありませんよ!まさかの誤読に要注意!
明日2月26日は、『包む(ラッピング)の日』です。
「2(つ)2(つ)6(む)」という語呂合わせにちなみ、
「大切な人のことを想い、感謝の気持ちを込めて贈り物や商品を包むことで、楽しさと豊かさを届ける日とする」ことを目的とした記念日になります。
資源保護の観点から、過剰包装はNG、という考え方にもうなづけますが、
想いの込められたラッピングが、贈り物の華やぎとなって心を豊かにしてくれたり、
品物の品格を保つ役割をしたり…という側面もございます。
贈り物をする際は、どのようなラッピングが、いま、最も適切なのか?を、改めて考え、工夫すべき時代になっているのかもしれません。
本日は、「包むこと」に関連する日本語クイズをお送りします。
まずは、小手調べの常識問題から。
【問題1】「熨斗紙」ってなんと読む?
「熨斗紙」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「贈答品の上にかける、水引などを印刷した紙。」の事です。
<使用例>
「お引越し祝いに贈る品物だから、熨斗紙をかけたほうが良いかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 熨斗紙(のしがみ)です。
「のしをかける」という言葉は、贈答品を扱う際の会話につきものですが、
昨今「熨斗(のし)」という字が読めずに「いと?」と首をかしげたお若い方に出会いました。
常識を知らない、と言い捨ててしまえばそれまでですが、
「過剰包装がNGな時代に、そんなの(熨斗紙)必要なんですね。」と言われると、ちょっと考えさせられる面もございますね。
とはいえ「熨斗(のし)の存在の現代的な是非は別個に考えていきたい事項として、ひとまず今はよく使用されているものですので、読み方は覚えておきましょう。」と提案しておきました。
「熨斗(のし)」は、もともと「熨斗鮑(のしあわび)」(アワビを薄く引きのばし乾かしたもの)を祝儀の食品として贈る風習から、その包み方が簡易化し引き継がれてきた…という、日本の伝統的なラッピング文化です。
伝統を重んじるべきか、現代的感覚をとるべきか…悩ましいところですね。
さて、2問目は、簡単なようで難読熟語問題ですよ!
【問題2】「包裹」ってなんと読む?
「包裹」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「包むこと。くるむこと。」を意味する言葉です。
<使用例>
「今回の御進物の包裹の形状については、いかがいたしましょう?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 包裹(ほうか)です。
「裹」という字、「裏(うら)」とよく似ていますが、「裹む(つつむ)」と読む、別の漢字です。
「包裹(ほうか)」は「ラッピング」の日本的でフォーマルな熟語になります。
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本日は、2月26日『包む(ラッピング)の日』にちなんで、
・熨斗紙(のしがみ)
・包裹(ほうか)
などの日本語の読み方を、改めておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱