豪華客船によるクルーズの旅をすでに経験のある人も、未経験の人も、その壮大な航海の旅が決まれば、心躍りますよね。でも、ちょっとした不安や素朴な疑問を抱えているかもしれません。そんなあなたへ、クルーズのお困りごとを解決する方法をシリーズでお届けします。第3回目は、「クルーズのエリアの選び方」をクルーズ・ジャーナリストの藤原暢子さんに教わります。

クルーズに人気のエリアは、地中海、エーゲ海、アラスカ、カリブ海

エーゲ海の島々の絶景

クルーズ旅の計画を立てるとき、初心者だと何から始めるといいのか悩みますが、藤原さんによると、まずは行きたい場所を考えることがポイントだといいます。でもクルーズ旅が初めての場合、どのエリアにいつごろ、客船が運航するのかもわかりません。そこで藤原さんにクルーズの人気エリアを教えていただきました。

■1:地中海

地中海・マルタ島

「クルーズといえば地中海クルーズというくらい、人気のエリア。ベストシーズンは春から秋で、暖かい気候のクルーズは爽快です。なによりローマやモナコ、バルセロナ、加えてシチリア島、マルタ島などの有名な島など、美しい観光名所がそろっており、客船からの眺めはもちろん、現地の歴史ある街の景観には心躍ります。ショッピングや美食も存分に楽しめるおすすめのエリアです。客船は夜眠っているうちに移動してくれるので、1週間で3か国5か所など効率よく巡ることができます」

■2:エーゲ海

エーゲ海クルーズ

「海と景色の美しさが抜群のギリシャのエーゲ海。サントリーニ島、ミコノス島などの島々の眺めはまさにクルーズの旅にふさわしい絶景です。こちらもシーズンは春から秋にかけて、若干、地中海よりも短め。とことん美しい海を楽しみたい方におすすめです。島々を自由に行き交えるのも客船の強みですね」

■3:アラスカ

アラスカの氷河

「大自然の中でクルーズを楽しみたいなら、アラスカがおすすめです。シーズンは遅めの春~夏。氷河やフィヨルドなどは、船でしか足を踏み入れられない場所を訪れることが叶います。クジラやラッコ、クマなどの野生動物に出逢える可能性も! 寄港地の小さな町では、アクティブにカヤックやヘリコプターからの氷河見学などを楽しむこともできます」

■4:カリブ海

カリブ海クルーズも人気

「アメリカのフロリダから出航し、透き通った海が待つカリブの島々をめぐるカリブ海クルーズも人気のエリア。ひと口に『カリブ』といっても、統治国が違うため、フランス領、オランダ領、英国領などで風土が微妙に違うのが面白いところ。客船も多く集まるので、お得にいろいろな船を選べるのが魅力です」

■気軽に行けるエリア

クルーズの旅といえば、長期の計画を立てるイメージがありますがが、普段の休日を使って気軽に行けるエリアもあるそうです。

気軽に楽しめるシンガポールなどの東南アジア・クルージングもおすすめ

「気温の変動が少なく、通年客船が周遊しているシンガポール発着などの東南アジアなどは、気軽に行けるエリア。アジア料理を楽しんだり、シンガポールの西洋とアジアが混ざった魅力的な街を巡ったりできるほか、マレーシアのランカウイ島やペナン島などは有名なビーチリゾートを2泊くらいから楽しめます」

■季節が逆のエリア

そして、日本の暑い夏や寒い冬を抜け出すことができる、季節が逆のエリアもおすすめだそうです。

季節が逆のオーストラリアも人気

「季節が逆で、寒い冬に温かいところに行けるオーストラリアやニュージランドなどのオセアニアなどは、新鮮さを感じることでしょう。10泊以上のクルーズが多いため、のんびりゆったり、大自然の中でくつろぎながらクルーズの旅を楽しみたい方におすすめです」

■飛行機の旅と組み合わせた「フライ&クルーズ」

藤原さんによると、今回ご紹介していただいたクルーズは、「フライ&クルーズ」と呼ばれるそうです。この用語の意味もチェックしておきましょう!

「『フライ&クルーズ』とは、クルーズが出航するところまで飛行機で飛び、クルーズするものです。地中海ならローマやバルセロナ、エーゲ海ならギリシャやベニス、アラスカならシアトルやカナダのバンクーバー、オセアニアならシドニーなど。そこから1週間ほどの日程のクルーズが多く行われています」

クルーズのエリアは、今回ご紹介したもの以外にもまだまだたくさんあります。ぜひおすすめのエリアを参考に、季節に合わせて、クルーズならではの旅が楽しめるエリアを見つけましょう。

関連記事

藤原暢子さん
クルーズ・ジャーナリスト
(ふじわら のぶこ)20代で世界一周クルーズを体験後、客船の世界に魅せられる。老舗の客船雑誌『CRUISE』編集長を経て、クルーズ・ジャーナリストに。100隻以上の船で約90か国をめぐる。現在も世界の客船でさまざまなエリアをめぐっている。クルーズはホテルと旅の融合のため、陸のホテルや旅行、美食などについても日々研究中。
クルーズA to B
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利