フォーマルな場面でファッションやヘアメイクに気合いを入れた日、その雰囲気をさらに格上げしてくれるのは、仕上げに纏うとっておきのジュエリーだったりしませんか?
シックな装いにキラリと光るジュエリーは、意外と人の目に触れることが多いものです。そんなジュエリーが曇っていたり汚れていたりしては、せっかくのきちんとした着こなしもだらしなく見えてしまい、台無しに。印象を決定づけるジュエリーだからこそ、いつでもその輝きをキープしてきれいな状態で使いたいものです。
今回は、勝負ジュエリーとして多くの方が愛用している「18金」と「プラチナ」のケア方法について、国内きっての老舗ジュエリーブランド「TASAKI」に教えていただきました。
■これさえしておけばOK!基本ケアの2つのポイント
久しぶりにジュエリーケースから出したという人はもちろん、普段から愛用しているという人は特に、ジュエリーの状態をきちんと見直し、丁寧にケアしてあげることが必要です。勝負ジュエリーとして定番である18金やプラチナは、こちらの2ポイントをおさえた基本的なケアを定期的に行うことで、その輝きをずっと楽しむことができます。
1.着用後のケアが肝心。外してそのまましまうのではなく、ジュエリー専用のクロスや乾いたやわらかい布で、さっと優しく拭くだけ。その積み重ねで、ずいぶん輝きに差がでます。
2.汚れが特に目立つ場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯に少しつけ、手洗いして下さい。汚れが一部に限られている場合は、クロスに薄めた中性洗剤や水を含ませ、地金部分のみの汚れを拭き取るのがおすすめ。
■研磨剤入りのクロスは、プラチナには使用厳禁!
ケアをするにあたり、18金とプラチナで大きく異なるポイントがあります。それは研磨剤を使うか使わないか。18金ゴールドの場合、簡単に落ちない汚れには研磨剤入りのクロスで磨くことが効果的ですが、プラチナの場合は、純度が高いほどやわらかく傷つきやすい金属のため研磨剤入りのクロスでは磨かないようにしてください。また、18金であっても、パールや宝石がデザインされているジュエリーの場合、研磨剤の使用には注意が必要。パールや宝石の部分を傷つけないように保護した状態で、慎重にケアをしてください。
■着用時の注意やケアのサインって?
言うまでもなく、ジュエリーと硬いものとの強い衝撃には気をつけたいもの。傷や変形の原因になります。
お手入れのサインの目安としては、18金は、色が曇ってきた際や細かな傷が気になったとき。プラチナは、細かな傷が気になったときです。
どのジュエリーにも言えることですが、外してクロスで拭いたあとは、仕切りのあるものやひとつのジュエリーだけを保管する単体のボックスがおすすめです。決まった場所に保管しておけば、紛失を防ぐことにもつながります。
■ホワイトゴールドとプラチナ。意外に知らないその違い
上品な白い輝きでフォーマルな場面で愛用するという方が多い、プラチナやホワイトゴールド。そのふたつの違いを意外に知らないという人も多いはずです。
ホワイトゴールドは割り金の配合を変えることで、白色の輝きを持たせています。ロジウムコーティング*をしているため、使っているうちにコーティングがはがれ、白色の輝きが曇ってきて見えてきてしまうことがあります。白い輝きを取り戻すには、コーティングをし直すなどの定期的なメンテナンスが必要に。
一方、結婚指輪に用いられることが多いプラチナは、素材自体の色が白いため、長く着用していてもほとんど色が変わらないのが特長です。
そのほかにもTASAKIでは「SAKURAGOLD™」と呼ばれる、従来のピンクゴールドより赤味と黄色味をおさえた、ほのかな桜色の18金も人気が高いのだそう。
【まとめ/18金&プラチナのお手入れ方法 3か条】
1. 外したら必ず、やわらかい布やジュエリークロスで拭いて
2. 輝きがにぶくなってきたら「中性洗剤とやわらかい布」でお手入れ
3. 汚れが簡単に取れない場合、18金ゴールドは研磨剤入りのクロスで磨いてOK。一方、プラチナは研磨剤入りのクロスでは磨かないこと!
せっかく正装をするのならファッションやヘアメイクだけでなく、細かい部分だからこそ、ジュエリーのケアにも注意を払いたいもの。この機会に勝負ジュエリーの輝きが失われていないかどうか、ぜひチェックしてみてください。ジュエリーをケアすることで心も落ち着き、すっきりとした気持ちで新年を迎えることができますよ。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 松崎愛香
- EDIT :
- 青山 梓(東京通信社)