自由で豊かなクリエイティビティによって、2022年も多彩な新作ウォッチを発表した「カルティエ」。真っ先にご紹介したいのは、この、まったく新しいウォッチコレクション、“クッサン ドゥ カルティエ”です。
2年ぶりの新作ジュエリーウォッチは、クッションフォルムの“クッサン ドゥ カルティエ”
「カルティエ」が、既存のモデルのエクステンションではなく、まったく新しいコレクションを発表したのは、2020年の“マイヨン ドゥ カルティエ”以来。ジュエラーとしてのエレガンス、そして創造性を感じさせるジュエリーウォッチコレクションが誕生しました!
「時間とは創作の域であり、絶えず新たな表現を探究し、メゾンのスタイルを再発見する可能性を秘めています」
今作の発表にあたり、「カルティエ」からはこんなアナウンスがありました。2022年はその創造性を、クラシックなクッションシェイプにフォーカス。立体感のあるふくよかなケースフォルムと、メゾンのサヴォアフェールによる繊細なジュエリーセッティングによって、グラマラスで官能的なムードが全体に漂います。
ジュエリーの輝きを増幅させる新たな技法「トライアングルセッティング」
“クッサン ドゥ カルティエ”にエレガンスと非凡な個性を授けているのが、今回、ゴールドとダイヤモンドのモデルで初披露された「トライアングルセッティング」。
時計のジュエリーセッティングに用いられていられることが多い「グレインセッティング」とは異なり、ケースに直接ジュエリーをセットする「トライアングルセッティング」によって、メタルパーツを極限まで減らすことで、ストーンの美しさをいっそう引き出しているのです。
この「トライアングルセッティング」によって、大きさの異なるダイヤモンドをらせん状に配したケースから放たれる立体的な躍動感! 「カルティエ」が誇るサヴォアフェールが、またひとつ大きく開花しました。
バリエーションは、ホワイトゴールド×ダイヤモンド、ピンクゴールド×ダイヤモンド、そしてストーンを大胆に逆転させたふたつのバイカラーモデルの4つ。上の写真の左のツァボライトとブルートルマリンがセッティングされたモデル以外は、これより小ぶりなサイズも展開し、それぞれ魅力的な個性を放ちます。
思わず時計を「ぷにぷに」したくなる!? 柔らかな触感の限定モデルもラインアップ
さらに“クッサン ドゥ カルティエ”には、「カルティエ」マニュファクチュールのイノベーションラボから誕生した驚きの限定モデルも!
クリエイティブチームが考案した、しなやかで柔らかな触感のケース…え? ゴールドなのに「しなやか」で「柔らか」!? そう、この限定モデルのケースは、物理的に、本当に、「しなやか」で「柔らか」な触り心地なのです!
「カルティエ」で前例のないこの時計の製作工程は、ストーンにさまざまな大きさと色があることで、非常に困難を極めます。また、ケースのしなやかさが作業をさらに複雑に。石留め職人はまず、レジンでケースをまず固定して、作業後には取り外しているそう。
そんな職人たちの情熱と宝飾技術、そして創造性の結晶であるこの限定モデルは、この上なく優雅な表情を湛えるとともに、静謐な迫力を漂わせます。
まったく新しいジュエリーウォッチの誕生、そして「ぷにぷにしたくなる」という衝撃の限定モデルで、トップジュエラーとしての風格を改めて印象づけた「カルティエ」。
同時に、また違ったアプローチで、その大胆なクリエイティビティを発揮した新作を発表しました。それは、メゾンを象徴するフォルムのウォッチにフォーカスする“カルティエ リーブル”コレクション。こちらも今後、順次お届け致します。
※掲載商品の価格は、すべて税込み予定価格です。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト