「騒く」ってなんと読む?「そうく」?「さわく」?…いえいえ、意外な読み方です!
読者の皆様には、乗馬がご趣味の方もいらっしゃるのでは?
実は乗馬は、昔の日本では、武士にのみ許された行為でしたが、
1871(明治4)年の旧暦4月19日、庶民にも解禁された…という歴史があり、
明日・4月19日を「乗馬許可の日」と呼ぶ向きもあるようです。
これにちなんで、本日は馬偏の漢字「騒」の意外な読み方を問う日本語クイズをお送りします。
【問題1】「騒つく」ってなんと読む?
「騒つく」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「穏やかでなくなる。」「声や音がさわがしくなる。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「家族の無事な姿を確認するまでは、胸が騒ついたわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 騒つく(ざわつく)です。
「騒」という字の、表外読み(ひょうがいよみ。常用漢字表に掲載されていない読み方)に「騒つく(ざわつく)」がございます。
カタカナまじりの「ザワつく」という表記もございますが、こちらは「ザワザワ」という擬音語・擬態語からできた言葉、
「騒つく(ざわつく)」も漢字の意味合い的には納得の、れっきとした日本語で、
どちらも「ざわつく」の表記としては正解です。
さて、もう1問、「騒」という字の意外な読み方クイズに参りましょう。難易度が上がりますよ!
【問題2】「騒く」ってなんと読む?
「騒く」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「浮かれさわぐ。」「夜店などを、ぞろぞろさわぎながら歩く。」という意味の言葉です。
<使用例>
「マナーの悪い酔っ払いが騒いているようだから、タクシーで移動しましょう。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 騒く(ぞめく)です。
「騒く(ぞめく)」も、「騒」の表外読みとして漢字辞典に掲載されている読み方です。この問題を正解できた方は、大変博識でいらっしゃいますね!
濁音の表現は、猥雑なイメージを伴う言葉も多いですが、「騒ぐ(ぞめく)」は、その昔、歓楽街を冷やかしてぞろぞろ歩くような状態を表現していたようです。
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本日は、4月19日、明治時代に庶民に乗馬が解禁されたエピソードにちなんで、馬偏の漢字「騒」にスポットを当て、
・騒つく(ざわつく)
・騒く(ぞめく)
など、この字の意外な読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』公益財団法人日本漢字能力検定協会/『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/株式会社ボーネルンドウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱