『Precious』5月号では、『過ごしたくなる時間が浮かぶ「5月のテーブル」3つの景色』と題し、スタイリストのchizuさんによるテーブルコーディネートを特集しています。今回は、「お茶時間」をより豊かなものにするヒントをご紹介。chizuさんセレクトによる大人の「お茶セット」を5つお届けします。
せわしない日々のなかにも、この春は、自分をご機嫌にする「お茶時間」を取り入れてみませんか？
リモートワークの合間なら最愛のマグカップでコーヒーを、久々にゆとりができた休日なら美しいお道具で抹茶を…。大切に選んだ器で、丁寧に入れたお茶をいただくと、小さな幸せを実感！お抹茶セットから和洋折衷のティーセット、ひとり用の小さな銀食器まで…chizuさんのセンスが息づく、大人の「お茶セット」を紹介します。
■１：野点気分でゆるりと楽しみたい。お抹茶セットには緑の洋の器も！
「ゆっくり過ごす休日なら、お抹茶をいただくのもいいですね」と、chizuさん。軽やかにそしてお洒落にお茶を点てられるようにコンパクトに誂えた『嘉門工藝』の「旅持ち茶籠」。
タイ王室御用達の緻密な手編み籠には、新緑の季節を愛でるようなイタリア『ジノリ1735』の茶碗、佐々木文代作水玉碗、村瀬治兵衛作銀彩茶器が白銅建水の中に入れ子になってきちんと収納される。白蝶貝の茶杓、茶筅筒、茶巾箱、ガラス振出しが彩を添え、道具の保護のための袋が全てに付き、機能性も抜群。
美しく本格的な道具が互いに引立てあいハーモニーを楽しめる。
■２：白磁の器と銅の急須で、東洋と西洋が出合うお茶時間
「お茶の種類を選ばないで使える『マイセン』の白いカップと、銅器の老舗、『玉川堂』の急須を、折敷に載せたお茶セット」。急須は数百種もの金槌と当て金を使い分け、銅板から立体的な製品を生む「鎚起銅器」の名品。持ち手の籐、木の蓋のつまみまで素材使いが上品。
■３：お供のお菓子にもこだわって丁寧なひとときを
「こんなセットがあれば、いつでもさっと上質なティータイムになります。懐紙はお皿のようなもの。生菓子もクッキーも煎餅も載せられて、丁寧さを感じる整いに。黒文字も常備したい」。黒文字入れに。生地から塗りまで一貫して制作を手掛ける作家もの。おおらかな美しさをたたえたフォルムにも惹かれる。
■４：本格的な銀のティーセットを気どらないシェーカーボックスに入れて
「1〜2人用の小さなサイズの銀のティーポットは希少です。木製の持ち手や蓋のつまみの色合い、セット全体のデザインが清楚。貫禄がありすぎず、デイリーに使いたくなります。シェーカーボックスに入れて、とっておきのお茶セットに」。ジョージアンスタイルのヴィンテージ。
■５：持ち手に遊び心が宿るリングマグで笑顔のお茶タイム
「カラフルでチャーミングなお茶セットもいいですよね！ コースターはその日の気分で色を自由に選んで。トレイはそのままお菓子皿にも」。たっぷり入るマグカップ。カメオ細工のようなローマ時代風の男性の顔が彩る持ち手を、リングをつけるように指を通して持って。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO ：
- 唐澤光也（RED POINT）
- STYLIST ：
- chizu
- COOPERATION ：
- AWABEES
- EDIT&WRITING ：
- 川村有布子、古里典子（Precious）
