〈Prologue〉私たちはなぜ「ワンハンドルバッグ」に魅せられるのか?

タイムレスなトップハンドルから、モダンで軽やかな最旬デザインまで。大人の女性を惹きつける「ワンハンドルバッグ」の魅力を、ロイヤルセレブの佇まいや海外SNAP、最新コレクションのランウェイからひもときます。

【時代を超えて愛され続ける端正なトップハンドルの圧倒的な気品と知性】世界中の女性を魅了する普遍的な “エレガンスの象徴”

前ウェールズ公妃ダイアナ妃、英国王室のキャサリン妃
 

その名のとおり、1本の持ち手が特徴のワンハンドルバッグは、シンプルかつ洗練されたデザインが魅力。そぎ落とされたシャープな輪郭がバッグそのものの美しさを際立たせ、持つ人自身の気品を演出してくれる存在です。折り目正しく上品な印象で持てることから、主にフォーマルな場面で活躍。人生の節目のセレモニーや重要なビジネスシーン、ドレスアップの席など、あらゆるオケージョンに対応できるバッグとして、キャリア女性の必需品です。往年の女優やロイヤルファミリーがワンハンドルバッグを携える様には、年齢を重ねた今も憧れを抱くものです。

「Precious」恒例の名品特集においても、ワンハンドルバッグは常連。「エルメス」の『ケリー』バッグを筆頭に、大人の着こなしを格上げするエッセンシャルな名品を、創刊当初からたびたび特集してきました。

大人の女性にとってワンハンドルバッグとは、エレガントなアティテュードを叶えるアイテムであると同時に、自らを鼓舞するお守りのような存在でもあります。持つだけで自然と背筋が伸び、一歩踏み出す勇気をくれる──そんな力こそ、時代を超えて愛されるゆえんではないでしょうか。


【Celebrity】品格漂うロイヤルセレブの着こなしはいつの時代も女性たちのお手本

◇Catherine, Princess of Wales

英国王室のキャサリン妃
(C)Getty Images
英国王室のキャサリン妃
(C)Getty Images

英国王室のキャサリン妃の、洋服と色をリンクさせるバッグ合わせは秀逸。

◇Princess Diana

前ウェールズ公妃ダイアナ
(C)Getty Images

公務の場では、スカートスーツにトップハンドルバッグ合わせが定番だった、前ウェールズ公妃ダイアナ。

「Precious」恒例の名品特集でもワンハンドルバッグは欠かせない存在

雑誌「Precious」の過去誌面
左/『Precious』2010年2月号 撮影/唐澤光也、右/『Precious』2026年2月号 撮影/池田 敦(CASK)

左/女優やセレブリティに愛される、名品バッグにフォーカスした企画。ワンハンドルのクラシックバッグの堂々たる品格に、改めて気付かされて。

右/オケージョンに即した、大人の黒バッグ名品ではトップハンドルバッグのフォーマル感が頼もしい。

柔軟に、もっと自由に!軽やかに進化するスタイル “ワンハンドル” の解釈が柔軟に…スタイルの幅が多彩に拡大中!

普遍的なトップハンドルバッグだけでなく、昨今はバケットバッグやホーボーバッグといった、カジュアルなスタイルも台頭。「ハンドルがひとつ」というミニマルな設計ゆえのこなれ感や軽やかさは、昨今のエフォートレスなムードと好相性で、海外スナップでも、“ワンハンドル” のバッグを軽快に持つファッショニスタが人気です。

そしてまた、新たなトレンドとして注目されているのが、正統派のトップハンドルバッグを再解釈し、フォルムや素材感を進化させたモダンなデザイン。多くのメゾンから、アイコン的デザインを現代的にアップデートした新作が登場しています。この潮流には、本企画を担当するスタイリストの三好彩さんも注目。「エレガントなバッグであることに変わりはないですが、コーディネートにクラシカルな品格を加えるだけでなく、もっとファッションとしての楽しさや、モダンな快活さをプラスするアイテムになっていると感じます」

本企画では、変わらぬ魅力の正統派なトップハンドルから、モダンなニューフェイスまで、解釈が柔軟に広がった「ワンハンドルバッグ」の最新をご紹介します。

【Street Snap】話題のイットバッグを軽やかに携えたおしゃれ賢者が続出

◇Loewe

ロエベのバッグを手にした女性
“開けっぱなし” スタイルが板についたコレクション来場者。(C)Getty Images

◇Sportmax

スポーツマックスのバッグを手にした女性
くたっとした大きめホーボーバッグをハンドル持ちすることで、こなれ感が生まれて。(C)Getty Images

◇Bottega Veneta

ボッテガ・ヴェネタのバッグを手にした女性
小さめのトップハンドルバッグも、リラックスしたシルエットなら抜け感のある佇まいに。(C)Getty Images

◇Gucci

グッチのバッグを手にした女性
サイズ感やフォルムの違いで、見慣れたアイコンも新鮮に映る。(C)Getty Images

【Runway】洗練を極めた新たなスタイルが最新コレクションでお目見え

◇Fendi

フェンディのコレクションルック
 

“フェンディ” は、デビュー当時のオリジナルデザインに回帰した『ピーカブー』の新作を発表。内側を大胆に見せる持ち方が小粋。

◇Balenciaga

バレンシアガのコレクションルック
 

ワンハンドルとダブルハンドル、2Wayで持てる新作が登場した“バレンシアガ”。ハンドルを引っ掛けて持つラフなスタイルも新しい。

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STYLIST :
三好 彩
EDIT&WRITING :
奥山碧子・福本絵里香(Precious)
写真協力 :
Getty Images