「粉塵」ってなんと読む?「こなちり」と読まぬよう、ご注意を!
明日・5月7日は、『粉の日』『コナモンの日』など、5(こ)7(な)の語呂合わせによる複数の記念日に制定されています。
「コナモン」は、主に関西地方で、たこ焼きやお好み焼きなど、小麦粉を使用したメニューを包括的に呼ぶ愛称ですね。
…ということで本日は「粉」という字を使った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「粉塵」ってなんと読む?
「粉塵」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「粉のような細かいちり。」という意味の言葉です。
<使用例>
「ちりとりを水洗いする時は、粉塵が飛ばないように、ビニール袋で包んで水場まで運んでね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 粉塵(ふんじん)です。
「塵(ちり)」という字の音読みは「ジン」ですが、
公害関連の法令などでは「塵」の字が常用漢字でないため「粉じん(ふんじん)」と、「塵」をひらがなに開いて表記されています。
しかし、一般常識的には「粉塵(ふんじん)」という表記はしばしば使用されますので、読めないと、大人としてちょっと恥ずかしい事になりそうです。…という事で、今回、クイズでおさらいしました。みなさま、正解できたでしょうか?
「粉塵(ふんじん)」、読めなかった方は覚えておきましょう。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「粉黛」ってなんと読む?
「粉黛」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「化粧。」「化粧をした美人。」を意味する言葉です。
<使用例>
「祖母は『休日でも粉黛は欠かさぬのが女性のたしなみ』というタイプなのよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 粉黛(ふんたい)です。
古風な言い回しですが「粉=おしろい」「黛=まゆずみ」の意味で「粉黛(ふんたい)」は「お化粧」または「お化粧をした美人」を表現する言葉です。
「粉」という字は「こまかいもの」という意味のほか、「おしろい」うあ「かざる」などの意味も表現することがあるのです。「粉飾(ふんしょく)」という熟語は、「かざる」という意味で「粉」が使用される例です。
「粉黛(ふんたい)」という言葉では「黛(まゆずみ)」の字もおさらいしておきたいですね。「薫(かおる)」という字と似ていますが、別の字です。
***
本日は、5月7日『粉の日』『コナモンの日』にちなんで、
・粉塵(ふんじん)
・粉黛(ふんたい)
などの日本語の読み方や意味、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本コナモン協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱