「峙つ」ってなんと読む?「やまでらつ」ではおかしいですね!?
明日・5月11日は『エベレスト日本人初登頂記念日』です。
1970(昭和45)年のこの日、日本人登山家の松浦輝夫さん、植村直己さんが、日本人として初めて、世界最高峰・エベレストの山頂をふみしめ、世界的な話題となった日です。
…ということで本日は、山に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「四方山」ってなんと読む?
「四方山」という日本語の、一般名詞としての正しい読み方をお答えください。
※宮城県に「四方山(しほうざん)」という固有名詞の山がございます。
ヒント:「世間。あちこち。」「さまざま。雑多。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「彼女は旅行が趣味で、海外の面白い四方山話が、すごく面白いの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 四方山(よもやま)です。
「四方山話(よもやまばなし)」と言えば、特定のテーマのないような、種々雑多な話を指す言葉です。
「四方山(よもやま)」の語源としては、「四方八方(よもやも)」が音変化したもの、という節が有力で、
「世間」「雑多」という意味のほか「四方にある山々。」という、読んで字の如く…の意味も持つ言葉です。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「峙つ」ってなんと読む?
「峙つ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「まわりのものより、ひときわ高くそびえたつ。」「角がたつ。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「この駅に、タワーマンションが峙つ日が来るとは、10年前は考えもしなかったわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 峙つ(そばだつ)です。
もともと、山稜(さんりょう)、つまり山の角張った部分が際立った状態を指す「稜立つ(そばだつ)」から来た言葉だと言われています。
「耳を澄ます」という意味の「耳を峙てる(そばだてる)」という慣用句もございますね。
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本日は、5月11日『エベレスト日本人初登頂記念日 』にちなんで、山と関連する日本語から、
・四方山(よもやま)
・峙つ(そばだつ)
などの読み方、意味についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『朝日新聞デジタル』(2020年12月23日)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱