ひとくちにお金持ちといても、一時的に資産を持つ人と、生涯を通じて稼ぎ続ける人がいます。誰もが、安定した資産を築く「賢いお金持ち」になりたいもの。

では、賢いお金持ちに共通する習慣とは? 仕事以外の時間の過ごし方には、どのような特徴があるのでしょうか。これまで3,000人を超すミリオネアにインタビューした田口智隆さんに、賢いお金持ちが「やらない」プライベートタイムの過ごし方を教えていただきました。

■1:オンとオフを明確に分ける

オンとオフを明確に分ける

オンとオフを切り替え、生活にメリハリをつけて行動している方は多いでしょう。もちろん睡眠時間を削るような働き方では、心も体もボロボロになってしまうため、休息は大切です。

しかし賢いお金持ちは、仕事モードの「オンの時間」とプライベートの「オフの時間」を完全に分けることはない、といいます。休日も起床や就寝時間は平日と同じで、日々のルーティーンを崩しません。そして、すぐに仕事モードに入れる状態を維持しているのです。

例えば、街を歩いていて行列ができているお店を見つければ、「なぜ繁栄しているか」「どんな客層に受けているか」など、ビジネスの観点から自然と分析しているそうです。

また会社員の方であれば、プライベートの時間に「資格を取る、新しいスキルを身につける、本を読むとよいでしょう」と田口さんはアドバイスします。

ひとつ注意したいのは、資格の選び方です。「今はこの資格が流行っているから」と飛びつくのは、いちばん失敗するパターンだといいます。

流行りのことと、自分がその資格を活かせるかどうかは別の話。賢いお金持ちは自分の強みを知っており、何に時間を費やせばいいかもわかっています。自分に合っている分野を勉強していくことが、成功につながっていくでしょう。

■2:旅行は有名観光スポットばかりに行く

旅行は有名観光スポットばかりに行く

賢いお金持ちは、完全に仕事モードをオフにすることはありませんが、プライベートの時間も大事にしています。そして賢いお金持ちに共通する休日の過ごし方が、「旅」と「読書」だといいます。

旅行の際には、ガイドブックに載っているような有名な観光スポットに行くことよりも、「見たことのないもの、行ったことのない場所、やったことのない経験」を旅のコンセプトにすることが多いようです。

この好奇心の強さは、ビジネスにも直結するとのこと。ビジネスで成功する人は、常に新しい情報や体験を求め、そこからお金につながるアイディアを発想しているのです。定番の観光スポットばかりではなく、一年に一度は、新しい場所を訪れてみてはいかがでしょうか?

また本を読むことも、旅と同様に知的好奇心を満たしてくれるといいます。田口さんは「読書量と資産額は比例するといっても過言ではない」とキッパリ。賢いお金持ちの場合、新幹線での移動中などは、スマートフォンを見るよりも読書をする方が圧倒的に多いそうです。

では、SNSやメールはいつチェックしているのでしょうか。田口さんは、あらかじめ見る時間を決めているそうです。「例えば30分で情報収集ができるのであれば、一日の中で見る時間を決めておきます。ダラダラ見ることはありません」。

一日一回でなくとも、SNSなどインターネットを利用する時間帯を定めることで、時間を無駄に費やすことが防げるでしょう。

■3:セミナーの常連になる

セミナーの常連になる

ビジネスや投資を学ぶため、セミナーに通う人は多いはず。しかしセミナーの常連になっている方の中には、話を聞いたことに満足してしまい、行動に移さない傾向があるようです。

話を聞いただけではお金は増えません。セミナーは出席することが目的なのではなく、自分が変わることが目的なのです。

「賢いお金持ちの方は、セミナーに行く段階で”行動の変化を起こすこと”を決めています。話を聞きに行く、情報収集の感覚では行っていません。行動が変わらないようであれば、セミナーに行かないほうがよいでしょう」と、田口さんは指摘します。

セミナー参加も、読書も時間をかけてするため、学んだことを実践し、変化を起こす必要があります。少しずつでも、学んだことを実行に移していきたいですね。

■4:個人の好みだけで店選びをする

個人の好みだけで店選びをする

賢いお金持ちは、プライベートでも仕事の関係者と食事に行くことを厭わない傾向があるようです。相手に喜んでもらいたいというホスピタリティを持っているため、どこにでもあるチェーン店ではなく、特徴やウリのあるお店を選び、相手を精一杯もてなします。

田口さんも、会ってもっと話したい相手には、自分から積極的に食事に誘うといいます。そして初めて食事をする相手に対しては、苦手な食事やアレルギーを聞いてから、お店選びをするそうです。

お店をピックアップしたら、相手に「このお店を予約したいのですが、よろしいでしょうか?」と聞きます。嫌いなものを聞いてから店選びをしているため、断られる心配はありません。

また食べ物の好み以外にも「タバコを吸わない席でもいいですか?」とも聞いておくそうです。タバコを吸う方がいる場合は、「禁煙の方がいらっしゃるので」と事前に伝えることで、角が立ちません。タバコは吸わない人に合わせ、食事会に1人でもタバコを吸わない人がいる場合は、禁煙のレストランを選ぶといいます。

賢いお金持ちは、人付き合いを大事にしていることが、店選びにもあらわれているのです。

■5:家族とのおでかけを「近場」で済ませる

家族とのおでかけを近場で済ませる

賢いお金持ちは、家族との時間を大事にしています。家族は人づき合いの基本となるため、夫婦や親子の関係がうまくいっていなければ、仕事の面にもマイナスの影響が及びます。

そのため、賢いお金持ちは「家族に喜んでもらえるかどうか」という基準をしっかり持っており、家族の満足度を高める行動を自然としているそうです。家族で出かける際には、何も考えずに近場のレストランやショッピングセンターで済ませるのはNG。各家庭によって使える金額は変わるものの、「予算の中で、何ができるかを考えることが大事」だといいます。

例えば、週一回近所のファミリーレストランに行くより、一カ月に一度遠出をしてご当地グルメを堪能する方が、家族からは喜ばれるかもしれません。

独身の方の場合は、恋人も人づき合いの基本となります。デートでも予算内で楽しめることいろいろと考えてみるとよいそうです。また恋愛期間中は相手から受ける影響が強くなり、価値観の合うパートナーを選ぶことが大切とのこと。相手と価値観が合うかどうかを確かめる方法として、田口さんは”一緒に旅行すること”を勧めています。

「普段の行動の範囲内では、あまりボロが出ません。そのため普段では対応できない場所、例えば言葉が通じない海外旅行に出かけてみましょう。旅先ではトラブルが起こりやすいので、相手がどのように対応するかで、本性を見ることができます」

あまりにも価値観が合わない相手とは、別れを考えた方がよいでしょう。

以上、賢いお金持ちがやらないプライベートの過ごし方をご紹介しました。賢いお金持ちは、仕事でも家庭でも人づきあいをとにかく大事にしています。それが、仕事以外の時間でもにじみ出ているのです。何事も見ただけ、聞いただけでは意味がありません。実際に試してみることが大切なので、真似できるところから実践し、自分を高めていきましょう。

田口智隆さん
ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役
(たぐち ともたか)1972年埼玉県生まれ。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約で、わずか数年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、株式会社ファイナンシャルインディペンデンスを設立。現在は、「お金のカリスマ」として、マネー・カウンセリングで個別相談に乗る一方で、より多くの人にお金の大切さを伝えたいという想いから、投資についてのコンサルティング、セミナー活動、執筆活動を行っている。
『賢いお金持ちが絶対に破らない 人づき合いの基準』田口智隆・著 秀和システム刊
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
椎名恵麻
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