身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は、イタリア生まれ日本育ちの人気ブランド「アルフレックス」から新作ソファ『LOUIS(ルイ)』をご紹介します。

リビングはくつろげるように、ダイニングは食事を楽しめるように、ワークコーナーは集中できるように…過ごし方に合った家具を選ぶのは暮らしをつくる基本です。とはいえ、パンデミックを経て生活スタイルが変わり、家にいる時間が長くなった今、これまでよりも過ごし方の境界線は曖昧になりつつあります。リビングでオンラインミーティングに出ることもあれば、ダイニングでのんびり過ごすこともありますよね。

「何をする場所だと限定しない、自分と家族が一番心地よく、満足できる空間をつくる」。そのための家具のあり方を、今一度問い直した「アルフレックス」の新作家具シリーズ。そのなかから置くだけで日常の風景が上質になる、サイズとボリューム感と優美なフォルムのバランスが新しいソファが『ルイ』なのです。

映画のワンシーンのようなコーナーを演出する優雅な佇まい

“曖昧な時”を心地よく過ごすことは、日々の活力の源でもあります。これまでにもそういった時間のためのアイデアとして、テラスとリビングをつなぐような家具や、一人用ラウンジチェアなどを多数ご紹介してきました。

今回取り上げる『ルイ』も、一見“普通”のソファに見えながら、さまざまな用途やシーンにマッチしてくれる逸品。まず注目すべきは、窓辺に置いただけで気品溢れる雰囲気を醸し出すデザインです。日々の曖昧な時間をちょっとだけ丁寧に過ごしてみたくなりませんか?

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メールチェックを終わらせたら、日の当たる窓辺のコーナーで遅めの朝ごはんをとる平日があってもいいですよね。

クラシカルなソファのボリュームと、椅子のようにスッと伸びたフォルムが共存!

「アルフレックス」新作家具の発表会で一目見て、その新しさに驚いたのが『ルイ』でした。優美なカーブを描くボリュームのあるフォルムは、クラシカルなソファのよう。すっと伸びた脚部は椅子のような寸法体系で軽やか。片肘カウチソファのような上質でリラックス感がありながらも、シンメトリーな形状の効果でカジュアルすぎない気品溢れる雰囲気も新鮮です!

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【ブランド】アルフレックス 【商品名】ルイ 【価格】¥735,900 【サイズ】幅1600×奥行き710×高さ770、座面高445(mm) 【材質】本体:合板、モールドウレタン、ウレタン 脚部:オーク無垢材 ウレタン塗装マロンブラウン色 ※シートはカバーリング仕様、10年間保証適用

メインのソファとしてもコンパクトなリビングダイニングを優雅に演出し、広いエントランスホールに置けば、生活空間まで招き入れずともコミュニケーションがとれる“現代の縁側”としても使えるサイズ感。『ルイ』は、住まいのさまざまなシーンにおいてホテルラウンジのような洗練されたリラックス空間を演出してくれます。

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同系色の異なる生地を張った『ルイ』がつくる穏やかで上質なコーナー。

座面までの高さがあるので床を塞がず空間を広々と見せてくれる効果があり、お掃除ロボットが問題なく入れるのもうれしいですよね。

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背と座面の間に抜けがあり、脚部もほっそりとしているので空間に配置した際にとても軽やかに収まります。

座り方次第でソファにも椅子にもなる秀逸な「かけ心地」

アーム側のボリュームのある箇所に身を預けてみれば包まれるように、真ん中に座れば椅子のような程よい硬さも感じられる絶妙なかけ心地。二人で座っても、適度に距離を取ることができる『ルイ』は、すべてがちょうどいいバランスで心地よい過ごし方を自然と導いてくれます。

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ぽってりとした厚みのある背もたれにゆったりと身を預ければ、友人(写真は広報のTさん)との語らいにも花が咲きます。※私が腰かけているのは幅1800mmラウンドタイプの仕様

たとえば、自宅から参加するオンラインミーティングでのブレストや初顔合わせ。せっかく家にいるのだし、緊張せず、普段通りの自分でいられたらアイデアも出やすいですし印象もいいですよね。

そんなときにも『ルイ』が活躍。チェアと同じくらいの座面の高さで両足がきちんとつけられてゆったりとしたかけ心地なので、リラックスできます。「かけ心地」の追求が細やかなのは、アルフレックスの開発力がなせる技です。

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あらたまったオンラインミーティングの際には、アームの映らない画角にすればきちんと感も演出できます。

カバー式だからお手入れ簡単。衣替え・模様替えも気軽に楽しめる!

アルフレックスのソファは、すべてのアイテムがカバーリング仕様を採用しています。そのためカバーを外してドライクリーニングに出すことができ、お手入れが簡単。衣替えや模様替えを楽しむことも可能です。

また、北海道・旭川にある自社工場には販売終了になったソファの型紙もきちんと管理されていて、何年たっても新しいカバーの製作やメンテナンスが可能です。ここまで自社管理しているブランドは、実はとても少ないのです。

参考記事:身長156㎝の女性が「極上の座り心地!」と絶賛するソファ「アルフレックスのオムニオ」の魅力とは?

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カバーは裏の面ファスナーで着脱できます。

デザインしたのは、フランス人デザイナー、パトリック・ノルゲ

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パトリック・ノルゲの作品は、ラグジュアリーな世界観と工業的なモノづくりのバランスが魅力。

1969年生まれ、パリ在住のパトリック・ノルゲ。アルフレックス をはじめ数々の国際的な家具ブランドや照明ブランド、建材メーカーとのコラボレーションを手がけるフランス人デザイナーです。

ラグジュアリーファッションブランドのブティック、レストランのインテリアデザイン等、幅広いプロジェクトを手がけています。1999年にデザインした代表作「Rainbow Chair(レインボーチェア)」は、MoMAのコレクションに選ばれました。


今回は、人気ブランド「アルフレックス」の新作ソファ『ルイ』をご紹介しました。

普段の所作がその人をつくるとしたら、こんな風になりたい!と思えるシーンをつくればいいのです。なりたい自分に導いてくれる家具、家に居ながらにして社会と接するときに自分らしくいられる家具、そういう視点でぜひ一度ショールームで実物を体感してみてくださいね。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM