「塩汁」…「しおじる」以外にも読み方があるのです!ご存じですか?

明日は6月17日ですが、毎月17日は『減塩の日』であること、みなさま、ご存じですか?

特定非営利活動法人日本高血圧学会が制定しており、
「高血圧の予防や治療において大切な減塩をより多くの人に実践してもらうこと」が目的とされています。

減塩は、高血圧予防の効果はもちろん、

日々の食事において「素材そのもののおいいさ」を感じる味覚の鋭敏化につながりそうですね。

本日は、「減」「塩」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「好加減」ってなんと読む?

「好加減」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「適度であるさま。」「ほどほどにするさま。」「無責任でなげやりなさま。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「あの人は口ばかりで、仕事の内容は、かなり好加減なのよ。」

読み仮名5文字で、何通りかの読み方がございます。
読み仮名5文字で、何通りかの読み方がございます。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 好加減(いいかげん/よいかげん/ええかげん)です。

「いいかげん」「よいかげん」が正解できれば、大人の教養としてはOKです。
「いいかげん」「よいかげん」が正解できれば、大人の教養としてはOKです。

「好」という字の読み方を、文語的、口語的、さまざまに解釈した3通りもの読み方が存在していますが、どの読み方でも、言葉の指す意味はだいたい同じです。

「好加減(いいかげん/よいかげん/ええかげん)」という言葉、改めて考えてみると、

「適度なことや丁度良いこと」というポジティブな意味と、

例文のように「無責任でなげやりなさま」というネガティブな意味、

両極端な意味あいを内包した言葉を、誰もが好加減に使いこなしており(笑)、ある意味、「とても日本語らしい表現」かもしれません。外国の方が日本語学習をする際には、習得難易度の高そうな表現ですね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「塩汁」ってなんと読む?

「塩汁」という日本語の「しおじる」以外の正しい読み方をお答えください。

ヒント:地方特産物の一つで、鍋料理の調味料としても有名です。

<使用例>

「秋田の祖母が、すごくおいしい塩汁を送ってくれるのよ。」

「〇ょっ〇」。
「〇ょっ〇」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 塩汁(しょっつる)です。

本シリーズで以前「塩魚汁(しょっつる)」という表記を出題しましたが、「塩汁」も「しょっつる」と読みます。

「塩汁(しょっつる)」は、「秋田特産の魚醤油」ですね。

ハタハタやイワシの塩漬けから作られ、石川の「いしる」や香川の「いかなご醤油」と並び『日本三大魚醤』の一つに数えられています。

ちなみに「塩汁(しおじる)」と読むと、「塩味だけで調味した汁もの。潮汁(うしおじる)。」を指します。

読み方か変わると、調味料の種類まで変わってしまうのです!

*** 

本日は、6月17日『減塩の日』のトリビアと、「減」「塩」という字の入った日本語から、 

・好加減(いいかげん)

・塩汁(しょっつる)

などの読み方についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/株式会社諸井醸造ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱