京都の芸妓・舞妓も愛用する、和紙でできた高級ちり紙

長きに渡り、職人たちが伝統と技を受け継いでいる京都の街。道具や小物、器など数々の名品を生み出し続けている老舗では、「伝統と革新」を体現した、現代の生活にもなじむモダンな工芸品も数多く見つけることができます。そんな、京都の神髄が感じられる「ほんまもん」の名品を、「京都通」の推薦コメントとともにお届け。ご紹介するのは、編集者の植田伊津子さんが推薦する、ぎをん やま京のちり紙「都」です。

ぎをん やま京のちり紙「都」

ちり紙「都」【約24.3×15cm】400枚入り¥4,000(100枚入り¥950もあり)

ちり紙「都」【約24.3×15cm】400枚入り¥4,000(100枚入り¥950もあり)

ぎをん やま京のちり紙は、京都の芸妓さんたちの特別アイテム。扱っている店は今や、南座近くの「やま京」さんだけだとか。かつては数か所あった生産所も今は激減。おまけに、1年のうちの短い期間しかつくられないため、常に品薄という貴重品です。

編集者の植田伊津子さんは、「10年ほど前、高級ちり紙があると知り合いのお茶人さんに教えてもらったのがきっかけ。使ってみて驚きました。和紙のひとつひとつの繊維が長く、毛羽立ちにくいためほこりが舞い上がらないのです。着物の胸元や袖、バッグに入れておいてもきれいなまま! しかも、丈夫でかさばらず、破れません。やわらかく、小さな紙粉が顔に付かないので化粧直しにもぴったり。漆器や大切な器を重ねる際もストレスがありません。ちょっと高いけれど、それだけの価値はある逸品です」 と語ります。

こちらのちり紙にはふたつの種類があり、100%和紙でできた「都」は芸妓さん専用、和紙とパルプ混合の「装い(400枚入り1,900円)」は舞妓さん専用とのこと。そんな慣習もいかにも京都らしい逸品です。

※掲載した商品はすべて税抜です。 

問い合わせ先

PHOTO :
戸田嘉昭・小池紀行(パイルドライバー)
EDIT&WRITING :
田中美保(スタッフ・オン)中村絵里子(Precious)
RECONSTRUCT :
難波寛彦