お馴染みの「海驢」って、なんの動物?
明日7月15日は『内航船の日』という記念日です。
みなさま「内航船(ないこうせん)」をご存じですか?
「日本国内の貨物輸送にのみ使われる船」のことで、つまりは、海上物流によって私たちの生活を支えてくれている存在ですが、一般認知度は、あまり高くないかもしれません。
『内航船の日』は「内航船の存在を広く社会にアピールするとともに、海上勤務の船員からも陸上社会との繋がりを大切にして、海上物流の社会的な意義を再確認する」ことが目的に掲げられています。
私たちの生活を支える内航船、そしてその現場で働く人々に、改めて感謝したいですね。
本日は『内航船の日』にちなんで「海」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「海豹」ってなんと読む?
「海豹」という日本語の「かいひょう」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:水族館の人気者で、体の斑点と、コロンとしたフォルムがチャームポイントです。
<使用例>
「多摩川に海豹が現れて、『タマちゃん』って呼ばれてたことがあったわよね?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 海豹(あざらし)です。
特徴的な斑点模様が豹(ひょう)を連想させるからか、「海豹(あざらし)」と表記します。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「海驢」ってなんと読む?
「海驢」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ショーができるほど起用で頭の良い海獣です。
<使用例>
「水族館に行くなら、海驢のショーの時間を確認しておかないとね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 海驢(あしか)です。
※漢名読みの「かいろ」、あしかを表す古語の「みち」という読み方もございますが、現代では「あしか」と読むのが一般的です。
「あしか」という呼び名は、古代、「葦(あし)のそばにいる鹿のような生物」という意味であった、という説が有力です。
海驢(あしか)と海豹(あざらし)は似ていますが、
1:海驢(あしか)には耳があって、海豹(あざらし)は耳の部分に穴が開いているのみ。
2:海驢(あしか)は陸上を前脚を使って移動するが、海豹(あざらし)は前脚が小さく、這って移動する。
などの違いがあるようです。
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本日は、7月15日『内航船の日』のトリビアと、「海」という字の入った日本語から海獣の名前をピックアップし、
・海豹(あざらし)
・海驢(あしか)
などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/全日本内航船船員の会ウェブサイト/『Marine Diving Web』(株式会社マリンクリエイティブ)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱