ぺたんこサンダルならではのリラックスムードが余裕感に繋がって、結果的に優雅な立ち姿が叶う。そんな理想のバランスを実現した、三人のお洒落賢者の着こなしをチェックしてみましょう。

■1:ポピー・デルヴィーニュは…スタイリッシュなストラップデザインで“抜きすぎない”

ブルージーンズとヌーディーなサンダルがマッチして、軽やかさが引き立っています。
ブルージーンズとヌーディーなサンダルがマッチして、軽やかさが引き立っています。

女優、モデルのポピー・デルヴィーニュを、第75回カンヌ国際映画祭開催期間中にキャッチ。夏らしい涼しげアイテムのセレクトが秀逸な装いを見せました。

コーディネートの軸となるのは、シンプルな白カットソーとブルージーンズの相思相愛な組み合わせ。そこにリネン素材と思しき白のストライプジャケットを重ね、クリーンな装いにまとめていました。白地にさりげないピンストライプが施されており、シンプルながらも洗練された印象が手に入ります。バッグはブラウンのレザーショルダーバッグを選び、穏やかな引き締め効果をオン。

全体を気負いないムードにまとめていたのが、フラットサンダルの存在。抜け感たっぷりながらも、華奢見えを叶えるTストラップや踵部分の凝ったデザインストラップ、さらにメタリックゴールドなので、ラフになりすぎず大人の余裕漂う着こなしに仕上がりました。

■2:ヴァネッサ・ギーザーは…リボン×スタッズの遊び心あるサンダルでシックな装いをキャッチーに仕上げる

穏やかな配色に、あえてフレッシュなネオンオレンジのネイルカラーを投入したのが小粋!
穏やかな配色に、あえてフレッシュなネオンオレンジのネイルカラーを投入したのが小粋!

2022年6月、ハンブルクの街中でスナップされた、アパレルショップ『SoSUE』のスタッフであるヴァネッサ・ギーザー。ぴりっと辛口なカーキルックに遊び心ある小物をトッピングし、着映えを叶えました。

わずかに色の濃度を変えたカーキの上下は、トップスのボリュームスリーブやパンツのフレアラインで通気性の良さを確保し、夏にマッチする装いへ。黒の細ベルトでウエストマークすれば、ふわっとしたシルエットにメリハリが現れ、スタイルアップが実現できます。

きりりとした大人顔のカーキスタイルに合わせたのは、ほんのりグレイッシュなベージュ小物たち。カーキと合わせればアースカラーになるので、調和が生まれています。落ち着いたカラー、きれいめ小物の組み合わせが退屈しないよう、サンダルはリボンとスタッズという意外性のある組み合わせがユニークなものをセレクト。フラットサンダルならではの外しが効いて、こなれた装いに着地。

■3:ダイアン・バトゥキナは…モードな着こなしに程よい抜け感を授け颯爽と

バングルやバッグのチェーンストラップでゴールドの煌めきを散らし、立体感を高めて。
バングルやバッグのチェーンストラップでゴールドの煌めきを散らし、立体感を高めて。

パリでスナップされたインフルエンサーのダイアン・バトゥキナは、シックなオールブラックスタイルにぺたんこサンダルを添えた、気張りすぎないモードスタイルを披露しました。

夏のオールブラックが重くならず、かつ単調にならないのは、異素材をミックスしながらバランスの良い肌見せをしているから。シアー素材が夏らしいトップスは、アメリカンスリーブでヘルシーさを強調。ボトムスに指名したプリーツスカートは、微光沢素材とレザー素材がかけ合わさっているので、異素材ミックスならではの動きが加わってドラマチック。

黒のスマートさを強調すべく、小物はすっきりとしたコンパクトなものをセレクト。モードな装いに親近感を加えるフラットサンダルは、黒、そして上質レザーの端正なディテールなので、足元だけが浮いて見える心配がありません。


ぺたんこサンダルを使って、優雅に着映える大人の夏スタイルをご紹介しました。是非参考にして、快適な装いを楽しんでみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香