「その案件、取り急ぎアウトラインを説明してくれる?」と言われたことはありませんか? 話の内容を、わかりやすく簡潔にまとめるスキルは、仕事が「デキる」といわれるための必須条件。今回のテーマは「アウトライン」です。あなたはこの言葉の意味を簡潔に説明できますか? 最後まで読めば、大丈夫。わかりやすく説明します!

【目次】

仕事がデキる人は、「アウトライン」を的確に説明できる!
仕事がデキる人は、「アウトライン」を的確に説明できる!

【「アウトライン」って簡単にいうとどういう「意味」】 

■ざっくりいうと、「アウトライン」の「意味」は「概要」です!

英語の[outlines]をそのまま訳すと「外の線」。「輪郭」のことです。美術では人物や物の「形を示す線」を指しますが、一般的には「アウトライン」は「輪郭、外郭」や「概要」といった意味で使われるカタカナ語です。つまり、「ざっくり説明すると〜」といって始まる話のことですね。

■ビジネスでは、「まず概要を簡潔に」説明する能力が問われます!

ビジネスシーンでも、「ある事柄のおおよその内容、概要」といった意味で使われます。

小説や映画の世界では、作品のジャンルやテーマがわかる、短い「あらすじ」を指します。

製造業や販売業では、製品の用途や特徴のことです。


【「アウトライン」の「言い換え」表現と「対義語」】

■輪郭  ■外郭  ■概要  ■あらすじ

■対義語:「ディテール」

「ディテール」は「詳細」を意味する言葉です。


【ビジネスでの「使い方」がわかる「例文」4選】

■1:「部長に企画のアウトラインを説明した」

■2:「来月、プロジェクトのアウトラインを策定する予定だ」

■3:「最初の会合では、企画のアウトラインだけを話すにとどめた」

■4:「細かいことは後でいいから、まずはアウトラインを聞かせてくれる?」


【知っておきたい「アウトライン」の「関連用語」】

■アウトライン機能

文書作成ソフトウェア「Word」の「アウトライン機能」は、文書作成の作業を支援する機能です。章・節・項などの見出しを文章のレベルに応じて階層的に設定、表示します。論文や説明書など、特に全体の流れや構成が重要な長文において、文書の構成を整理するのに役立ちます。

表計算ソフトウェア「Excel」の「アウトライン機能」とは、シートで選択した、複数あるいは単独の行、あるいは列を「グループ」として設定(グループ化)して、表示/非表示を切り替えたりできる機能です。

■アウトライン化

グラフィックデザインツール「イラストレーター」における「アウトライン化」とは、文字フォント(文字情報)を図形データ(図形情報)として認識されるようにする処理を指します。テキストデータを図形化することによって、デザインの制作環境と同じ文字フォントが入っていないパソコンでデータを開いても、別のフォントに変換されたり文字化けしたりすることが起こらなくなり、正しく文字が表示されます。PDFについても同様です。

■アウトラインステッチ

刺繍で、輪郭や線を表現する縫い方。表に出る縫い目の約半分を返し縫いにする。「ステムステッチ」とも。

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一般的に、人はおおまかに全体を把握してからのほうが、詳細を理解しやすい傾向にあるそうです。企画会議や説明会で話すときは、先に「アウトライン」を話してから「ディテール」に移るのが鉄則です。「で、結局何が言いたいの?」とならないように、「まずはアウトラインから」を習慣にできるといいですね。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉』(小学館)/『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)/『イミダス』(集英社)/『これ1冊であとはいらない! 大人の語彙力大全』(中経の文庫)/『すっきりわかる! 超訳「カタカナ語」事典』(PHP) :