知っておきたいアイテム「広蓋」ってなんと読む?「こうがい」ではありません!
明日は8月8日。日本では「末広がり」で縁起の良い数字、と言われる「八」が並ぶ日ですね。…ということで、縁起にあやかり、今回は「末」「広」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「些末」ってなんと読む?
「些末」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「重要でない、ほんのちょっとしたこと。」を意味する言葉です。
<例文>
「些末なことかも知れませんが、一応、お伝えしておきます。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 些末(さまつ)です。
大人の会話にしばしば登場する表現ですが、「些末(さまつ)」、表記から読めたでしょうか?「些」から「柴」の字を連想するのか、「しまつ」という誤読例も散見いたします。読めないと恥をかきそうな言葉ですので、「些末(さまつ)」、ぜひインプットいたしましょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「広蓋」ってなんと読む?
「広蓋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:結納など、正式な贈り物の時に使用するお盆の名称です。
<使用例>
「結納用に、家紋入りの広蓋を用意しないとね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 広蓋(ひろぶた) です。
「広蓋(ひろぶた)」は、ふちがあり、深さのある四角い塗りのお盆です。昔は、人にものを贈る、与えるときなど、おひつや衣装箱に入れて運び、差し出すときは蓋を返した上に載せて、見せる形で渡す…というのが習わしで、この「蓋」が、ものを載せるお盆として独立したのが「広蓋(ひろぶた)」です。
旅館などの配膳でも、ふちのある、深めの、塗りのお盆に載せられてくる事がありますね。あちらが「広蓋(ひろぶた)」です。結納など、正式な贈り物に使用する「広蓋(ひろぶた)」は、家紋入りのものを用意します。
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本日は、8月8日、「末広がり」の「八」が並んだ日にちなんで、「末」「広」という字の入った日本語から、
・些末(さまつ)
・広蓋(ひろぶた)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『世界大百貨事典 第2版』(株式会社平凡社)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱