虫偏に文と書くのはなぜ?「蚊」という字の意外な成り立ちにびっくり!
明日・8月20日は、世界的に『mosquito day(蚊の日)』と言われております。1897(明治30)年のこの日、イギリスの医学者で細菌学者のロス博士が、羽斑蚊類(はまだらかるい)の胃の中からマラリアの原虫を発見しました。この発見により、蚊がマラリア感染症を媒介していることがわかり、その後のマラリア感染症予防に、大きく貢献したのです。ロス博士はこの功績により、ノーベル賞を受賞しました。
本日は「蚊」に関する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「蚊雷」ってなんと読む?
「蚊雷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「蚊が村勝手飛ぶ音のうなり。」という意味の言葉です。
<使用例>
「このあたり、自然が多いのはいいけれど、蚊雷が聞こえない?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 蚊雷(ぶんらい)です。
羽音といえば「ブ~ン…」「ブンブン」などの擬音で表現するのが常ですが、蚊が群がって飛ぶ音を「蚊雷(ぶんらい)」とは、ちょっとおもしろいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「蚊」についている「文」の意味は?
「蚊」という字のつくり「文」は、何を表しているでしょう?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:ブンブンいう羽音
2:文字のような姿
3:文句が出る不快さ
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:ブンブンいう羽音 です。
『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)によれば、「蚊」という字は「ブンブン(文)と飛ぶ虫の意からできた字。」との事。…ちょっと驚きますよね!
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本日は、8月20日『mosquito day(蚊の日)』のトリビアと、「蚊」に関連する日本語から、
・蚊雷(ぶんらい)
の読み方と、
・蚊 という字の、意外な成り立ち
についてご紹介いたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『毎日新聞』(2020年8月18日)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱