身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は「コクヨ(KOKUYO)」から、66.5~126.5cmまで簡単操作で自在に高さを変えられる電動昇降デスク『スタンジット ダブル(STANDSIT-W)』をご紹介します。

シンプルなデザインで質感もよく、お気に入りの高さ設定を2つまで記憶できるという優れもの。さらに日本有数の文房具メーカー「コクヨ」が、在宅ワーク向けに開発し国内生産しているので、購入前のさまざまな不安を取り除いてくれるうえにお手頃プライス…と、魅力が満載のアイテムです。

リビングやダイニングにもしっくりなじむシンプルな佇まい

家_1,家,リモートワーク_1
【ブランド】コクヨ 【商品名】スタンジット ダブル 【価格】¥51.400(開梱設置サービス料込) 【サイズ】設置サイズ:幅1000×奥行き600×高さ665~1205、天板サイズ:幅1000×奥行き600(mm) 【材質】天板/表面材:メラミン化粧板、エッジ:ABS、芯材:パーティクルボード 脚:スチール、焼付塗装 ※天板の耐荷重は約60kg

『スタンジット ダブル』のデザインは極めてシンプル。空間の印象を決める天板は、メラミン製のナチュラルオーク(白木色)、ブラウンウォールナット(濃茶色)と白の3色展開。3層構造で途切れることなくスムーズに高さ変更できるスチール脚は、白と黒の2色から選べます。

家_2,家,リモートワーク_2
ナチュラルオーク色の天板と白の脚で優しげにまとめたワークコーナー。

暮らしの空間になじませたい場合は床の色味に近い木の色味を、シャープな雰囲気にまとめたい場合は白の天板を選ぶのがおすすめです。

家_3,家,リモートワーク_3
スチールを黒で統一し、シャープな素材感でまとめるとミニマムな北欧スタイルのインテリアに。

小柄な方の着座姿勢から大柄な方の立ち姿勢まで、幅広くフィット

会社で仕事しているときは会議室への移動や資料探しなどで立ったり座ったりと、体を動かす機会が多くあります。それに比べると、手に届く範囲に必要なものをそろえられる在宅勤務では座りっぱなしになりがち。姿勢を変えて体にかかる重さを調節したり、気分的にもメリハリをつけたりできるという面で、在宅ワーク環境にも昇降デスクの需要が増えました。

リモートワーク_4,キャリア_1
1時間に15分程度の立ち姿勢をとる等、仕事内容と合わせてリズムを決める使い方もおすすめです。

また自宅で利用する場合、誰かの指定席というよりも時間によって“使う人が変わる”ということも多いのではないでしょうか? 『スタンジット ダブル』の天板は、高さ66.5~126.5cmの範囲で滑らかに昇降するので、複数人で使う場合もそれぞれの体格や姿勢に合う高さに調節可能です。

この“66.5cmまで下げられる”ということが実は大きなポイント! 世にある多くの昇降デスクは、一番低い位置まで下げても74cmという仕様が多く(通常のワークデスクの高さは大体72cm)、立って使う分にはいいけれど座ると少し高い。私自身、日本人女性の平均身長158cmより低い人でも着座姿勢が心地よい高さに調整可能なシンプルな昇降デスクをずっと探し歩いていました。

家_4,家,リモートワーク_5
左/66.5cmは、身長156〜157cmの着座姿勢にちょうどいい高さ。右/立った姿勢で手前に腕を置いても安定して使える頑丈な作り。

直感で操作できる昇降機能とストレスフリーなメモリー機能

『スタンジット ダブル』の電動上下昇降機能は、とっても簡単。天板の右下にあるレバーを持ち上げれば上昇し、押し下げると下降して手を離すとそこで止まります。

家_5,家,リモートワーク_6
左は上昇時、右は下降時の操作。メラミン樹脂の端部の処理も美しく(安価なものだと黒い線が稜線に見えることも多い)好感を持ちました。

また、いつも使うお気に入りの高さを2種類まで登録できるメモリー機能(※)もあるので、毎回操作しなくともレバー横にあるボタンで自動的に昇降して止まってくれるのでとても便利です。これだけ高機能なのに価格は5万円台! 大手メーカーの強みが存分に生かされた優秀アイテムの発見に心が躍りました。

※メモリー登録は90cm以下で1つ、91cm以上で1つの設定が可能
家_6,家,リモートワーク_7
左/天板の高さがリアルタイムでデジタル表示されます。右/画面右横のボタンを2回押すことで自動的に登録した高さに昇降して停止します。

国内生産&実物を試せるショールーム&スタッフに相談できる「安心感」

電化製品でもある電動昇降デスクは、ネット限定のブランドも多く家電量販店での展示も常設ではないため、なかなか実物の質感や操作性を試すことが難しいアイテム。その点、『スタンジット ダブル』は国内生産されていて、実物を試せるショールームがあり、スタッフの方に相談することも可能です。デザインもさることながら、安心・安全が第一ですよね。

コクヨの本社ショールーム内のオープンスペース「THE CAMPUS(ザ キャンパス)」では、自由に文房具を試せる大きな机があったり、美味しいコーヒーを飲むこともできるほか、家具コーナーで『スタンジット ダブル』はもちろん、前回の記事で紹介した高機能チェア『イングライフ』など、さまざまなタイプのデスクや椅子を試すことが可能です。

コクヨの本社ショールーム内のオープンスペース「THE CAMPUS(ザ キャンパス)」
「THE CAMPUS」の入口(左)と内観(右)

今回は、身長156cmの私が使いやすさを約束する「コクヨ」の電動昇降デスク『スタンジット ダブル』をご紹介しました。ぜひ、自宅インテリアの写真を持って「THE CAMPUS」を訪れ、体験&相談しながら検討することをおすすめします!

問い合わせ先

  • コクヨ東京ショールーム 営業時間/8:30~19:30
    ※「THE CAMPUS」内の家具コーナーにスタッフがいるのは10:00~16:00
    ※スタッフが不在の時間でも家具は自由にお試しいただけます
    定休日/土日祝日、年末年始、夏季休業日
    住所/東京都港区港南1-8-35 
    https://the-campus.net/contact/
  •  

この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM