「骨董(こっとう)」って、もともとどういう意味?意外で驚きます!
明日・9月25日は、『骨董の日』です。日本の古き良き文化のひとつである骨とう品を多くの人に愛してもらうきっかけの日にしたい、という願いで骨董・美術品のオークション業者が制定いたしました。骨董品をめでる…高尚な趣味であるとともに、SDGsにもつながりますね。ということで、本日は「骨董」に関連した日本語クイズをお送りします。
1問目は、「骨董」の「骨」という字の入った難読クイズです。
【問題1】「骨牌」ってなんと読む?
「骨牌」の、読み仮名3文字の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:おなじみの室内遊戯のひとつです。
<使用例>
「最近は『地名骨牌』とか『宇宙骨牌』とか、ゲームすることで自然に知識を得られそうな骨牌もたくさんあるのね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 骨牌(かるた)です。
※読み仮名4文字ですと「骨牌(こっぱい)」と読みます。
この表記で「骨牌(かるた)」とは、意外性がありますね。「骨牌」という表記は、もともと、中国の、象牙や獣骨、角などでつくった札で遊ぶゲームを表す言葉だったようです。「かるた」という読み方は、ポルトガル語で「カード」を意味する「carta」に由来します。かるた遊びは、16世紀後半にポルトガル人が日本に持ち込んだ、と言われているので、室内遊戯を表現する表記と音が、どこかでまざって「骨牌(かるた)」という言葉になったのかもしれません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「骨董」ってもともとどういう意味?
「骨董」という日本語の語源として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:個性的な魅力のあるもの
2:価値の高いもの
3:雑多なつまらないもの
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:雑多なつまらないもの です。
「骨董(こっとう)」という言葉は、江戸時代には「ゴタゴタ」と同じ意味をもつ擬声語であったと言われており、この頃の言葉に「骨董汁(こっとうじる)=雑多な具を入れた汁物」や「骨董箱(こっとうばこ)=雑多なものを入れておく箱」などもあるようです。江戸時代中期以降、しだいに「骨董(こっとう)」という言葉が「昔の人が愛用したもの」という意味で使われるようになり、この流れを受け、明治時代以降に「価値ある古いもの」を意味する言葉へ変化したようです。
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本日は、9月25日『骨董の日』にちなんで、
・骨牌(かるた)
という言葉の読み方と、
・骨董(こっとう)
という言葉の歴史についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『大言海』(富山房)/『世界大百科事典第二版』(株式会社平凡社)/古美術商徳望庵ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱