「はんろ」ではありません!「袢纏」ってなんと読む?
明日・10月26日は『デニムの日』です。10(で)26(にむ)の語呂合わせだとか。岡山県倉敷市児島の児島ジーンズストリート推進協議会が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されている記念日です。ファッション通の間ではおなじみですが、岡山県倉敷市の児島地域は、「国産ジーンズ発祥の地」として、国産の良質なデニム製品の生産地として、大変注目されています。この日には「デニムの魅力をより多くの人に知ってもらうこと」が目的に掲げられているので、明日は、デニムを取り入れたコーディネートで、話題を作るのも粋ですね。
本日は『デニムの日』にちなんで「服」にまつわる日本語クイズをお送りします。
【問題1】「襤褸」ってなんと読む?
「襤褸」の、読み仮名2文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「着古した衣服」「「使い古しの布」「隠した都合の悪い点」「破れたり壊れたりして役にたたないもの」などを意味する言葉です。
<使用例>
「にわか知識でうんちくを語ろうとしても、すぐ襤褸が出ちゃうわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 襤褸(ぼろ)です。
「襤褸(ぼろ)」、意外と日常会話でもよく耳にする言葉ですが、このような難しい漢字表記があること、知らない方も多かったのでは?もともとは、着古してボロボロになった衣服、あるいは使い古した布きれのことを指す言葉ですが、古くいたんだ衣服のほつれなどのイメージから、例文のように「隠している都合の悪い事柄」や「失敗」などを意味する「襤褸(ぼろ)を出す」という慣用句にも使用されます。「襤」「褸」の字はどちらも部首に「衣偏(ころもへん)」がついていますが、双方とも「ぼろきれ」を意味する字です。これが二つ重なり、まさに「襤褸(ぼろ)」というわけです。書くのはちょっと難しいかもしれませんが、大人の教養として、読めるに越したことはありません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「袢纏」ってなんと読む?
「袢纏」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:日本に古くから伝わる羽織もので、主な用途として、防寒用と労務用があります。
<使用例>
「私、家では、防寒用に綿の入った半纏を愛用しているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 袢纏(はんてん)です。
「半纏」という表記、「どこかで見た気がするのに、思い出せなかった」という方もいらしたのでは? 現在でもちょうど今頃の時期には、和服屋さんの店頭などで、防寒用の綿入れ半纏を見かけることがありますので、そうした記憶鴨しれません。こちらが「防寒用」の「半纏(はんてん)」です。また、和の伝統職の職人さんが、屋号などの入った長半纏や印半纏を着ているさまは、いかにもきりりとしていますね。こちらが「労務用」です。現在では誰もが着るアイテムではないものの、和の伝統的な衣料品のひとつですので、読めるようにしておきたいですね。
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本日は、10月26日『デニムの日』のトリビアと、「服」にまつわる日本語から、
・襤褸(ぼろ)
・袢纏(はんてん)
の読み方などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱