『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。今回は、肌を老け見えさせずに乗り切りたいカラカラの乾燥の季節に役立つ保湿テクを、愛用アイテムとともに伝授していただきます!
何年経っても「変わらない」印象の秘密は肌にあり!
2004年3月の創刊から『Precious』のトップスタイリストとして活躍し続けている犬走さん。創刊当初から仕事を共にしているスタッフの間では、シュッとしたスタイルとともにキープしている潤いとツヤのある美肌がしばしば話題になります。
「高価なコスメを使っているに違いない!」、「こまめにエステでメンテナンスをしているのか!?」
しかしながら、答えはいずれも「NO!」とのこと。
「冬は特に気をつけていますが、年間を通してとにかく保湿を心がけています。やはり年々乾燥しやすくなってきましたし。コスメに関してはひとつのブランドをずっと使うのではなく、よさそうと思ったものをいろいろ試しています。
意外に思われるのですが、いわゆる高級コスメにはあまり興味がなくて(笑) 基本的に化粧品は、“惜しみなく使う!”のがポリシー。あくまでも私の持論ですが、高いものをケチケチ使うより、心おきなく使える化粧品をたっぷりと与える方が、肌が喜ぶような気がするんです」(犬走さん)
そんな犬走さんが、「もしかしたら顔よりも気を使っている」というのが、手、首、ひじ、膝、髪、唇といったパーツ。
「首はもちろん、例えば指の関節など、“曲がる部分”に年齢は顕著に現れます。また、髪や唇などの質感もその人の印象を大きく左右しますよね」(犬走さん)
そう語る犬走さんの「うるツヤ肌」の極意を、実際に愛用している私物とともにご紹介します!
■1:いちばん手放せないのは、高品質の白色ワセリン100%『サンホワイト』
もう5年ほど愛用し続けている保湿のエースは、ズバリ「白色ワセリン」!
「顔をはじめ、首、手から腕全体、そして脚と、つまりほぼほぼ全身、保湿はこれ1本でいいほど。これがないと不安になるので、たまに帰る実家にも置いてあります(笑)」(犬走さん)
朝は32度の水で、ネットで洗顔料をモコモコに泡立てて洗顔。夜は丹念にクレンジングした後は洗顔料は使わずに、朝と同じく32度の水ですすいでから、化粧水、クリームと基本のお手入れをし、最後にこの『サンホワイト』で“フタ”をするのが犬走さんのうるツヤ肌のルーティーン。
「夜だけではなく、朝もワセリンを塗っていると少し驚かれたりしますが、化粧下地にもなるんですよ!」(犬走さん)
■2:唇には『キュレル』のバームとクリームを使い分けて
乾燥性敏感肌の唇に、セラミドの働きを効果的に補い潤いを与える国民的リップケアブランド『キュレル』。
「なめらかに伸びてピタッと密着。唇の内側の潤いをしっかりと閉じ込めてくれるような使用感がとても気に入っています」(犬走さん)
リップケアクリームは携帯用、バームは夜用と2種類を使い分け。
「リップケアバームはパッケージに“夜の濃厚パック”と記されているように、重めのテクスチャー。ベッドに入る前にひと塗りしたら、朝までしっかりと潤いを密封してくれ、目覚めたときはふっくらと滑らかな唇になっています」(犬走さん)
■3:ヘアには「ナプラ」の『N.ナチュラルバーム』
白色ワセリンや『キュレル』のリップケアなどの不動の「My定番」を愛し続ける一方で、「よさそう!」と思ったものは躊躇せず購入して試している犬走さん。先日は『Precious』のロケで訪れた五島の道の駅で、手づくりの蜜蝋を見つけてつい買ってきてしまったそう。
「このマルチユースタイプのバームも、比較的最近愛用し始めたもののひとつ。シアバター、ホホバ種子油、蜜蝋といった天然由来原料のみでつくられていて、セージ&クローブをアクセントに添えたウッディ調の香りでリラックス効果も! 適量を手のひらにとって、温めてよく伸ばしてオイル状にしてから、髪に揉み込むようにスタイリングします」(犬走さん)
手に残ったバームはそのままなじませて、ハンドクリームにもなる優れもの。
「白色ワセリンもそうですが、無添加だったり天然由来原料のみ使用だったり、安心できる出自のアイテムに自然に惹かれているんでしょうね。この冬も白色ワセリンをベタベタになるくらい使いながら(笑)、適材適所のアイテムも駆使して保湿を心がけていきます!」(犬走さん)
今回は、人気スタイリストの犬走さんが愛用している保湿アイテムをお届けしました。若々しい躍動感ある着こなし、佇まいに欠かせない潤いメンテナンスを、乾燥対策のヒントにしてみてください。
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- EDIT&WRITING :
- 谷 花生