「驕児」ってなんと読む?「うまはしじ」ではありませんよ!
明日、12月27日は、『ピーター・パンの日』と呼ばれています。世界的に有名な『ピーター・パン』の物語は、もともと、イギリスの劇作家、ジェームズ・マシュー・バリー氏作の演劇作品として誕生しました。『ピーター・パンの日』は、この演劇の初演が1904年12月27日だったことに由来します。
この演劇はのちにバリー氏自身の手で小説化され、その後『ピーター・パン』はみなさまもご存じの通り、世界中で愛されるキャラクターに育ちました。『ピーター・パン』の著作権はバリー氏からロンドンの小児病院に寄付されており、バリー氏の死後もイギリス政府がこの著作権について「小児病院のための特例」という法律を定め、保護しています。
ということで、本日は「大人にならない少年」である『ピーター・パン』にちなんで、「子ども」を意味する「児」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「驕児」ってなんと読む?
「驕児」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「わがままな子ども。だだっこ」「おごりたかぶった人」という意味の言葉です。
<使用例>
「彼はいかにもアーティストらしい『チャーミングな驕児』という感じの人よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 驕児(きょうじ) です。
『ピーター・パン』はまさに「驕児(きょうじ)」の代名詞のような少年ですが、彼の活躍が永遠に小児病院の子どもたちに役立っていく…という形は、「紳士の国」の、なんとも美しい差配ですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「鮭児」ってなんと読む?
「鮭児」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:北海道・オホーツク海でごくまれに漁獲される「ロシア生まれの若い鮭が日本生まれの鮭の魚群の回帰にまぎれ、南下したもの」を指す言葉です。鮭の中でも大変な珍味で「幻の鮭」とも言われます。
<使用例>
「私の今年の事件ナンバーワンは、お寿司屋さんで鮭児をいただけたことだわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鮭児(けいじ) です。
鮭は自らが生まれた川に戻って産卵する習性があるため、うっかり日本にまぎれこんでしまった「鮭児(けいじ)」は、産卵のために栄養をとられることがありません。全身の脂肪率が高く、すばらしくおいしい、と言われる「ブランド鮭」で、お値段の相場は、通常の鮭の数十倍です。
さて、『ピーター・パンの日』の話題に戻りますが、『ピーター・パン』の物語、生誕100周年事業としてイギリスで続編が公募されました。その結果、児童文学作家ジェラルディン・マックラン氏が選ばれ、2006年に公式の続編小説『ピーターパン・イン・スカーレット』が出版されています。日本語訳版も出版されておりますので、気になる方は、年末年始の読書タイムにいかがでしょうか?
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本日は、12月27日『ピーター・パンの日』にまつわるトリビアと、「児」という字の入った日本語から、
・驕児(きょうじ)
・鮭児(けいじ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/創英国際特許法事務所ウェブサイト/『makaroni』ウェブサイト(株式会社トラストリッジ)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱