「筆画」ってなんと読む?「ふでが」ではありませんよ!
明日・12月28日は、世界初の、映画の商業上映が行われた日です。1895(明治28)年、フランスのパリのカフェの一室で、映画『工場の出口』『馬芸』など10本の映画が、世界で初めて商業上映されました。映画監督は、撮影機と投影機を兼ねた「シネマトグラフ」を発明した、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟。それまで、映画はトーマス・エジソンが発明した、「キネトスコープ」で、箱型の機械をひとりひとりが覗き込む形の鑑賞法しかありませんでしたが、「シネマトグラフ」の登場によって、スクリーンに映画を映し、多くの人が同時に映画鑑賞できるスタイルが可能になったのです。ちなみに「映画」を意味する「シネマ」という言葉は、「シネマトグラフ」から来ているんですよ。
ということで本日は「映画上映」にちなんで、「画」「上」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「筆画」ってなんと読む?
「筆画」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:文字を書く時の「画数」の「画」を意味する言葉です。
<使用例>
「書道をするとき、筆画の一画ごと、集中して筆を運ぶ動作で、心が落ち着くの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 筆画(ひっかく)です。
「漢字の画数」「12画の漢字」など、字を書く時の単位を「画(かく)」と呼ぶことは常識ですが、これは「筆をおろして書き始め、筆を離すまででできる線」を意味する「筆画(ひっかく)」(「点画(てんかく)」とも言います。)という言葉の短縮形になります。「ひつかく」ではなく、詰まる音を表す小さい「っ」で「筆画(ひっかく)」です。意外と認知度の低い言葉ですが、大人として覚えておきたいですね。
さて、2問目は「上」という字の入った問題です。
【問題2】「逆上せる」ってなんと読む?
「逆上せる」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「上気する」「興奮して理性を失う」「すっかり夢中になる」「思い上がる」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「初めて経験する面白さに、すっかり逆上せてしまったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 逆上せる(のぼせる)です。
「上せる(のぼせる)」とも表記しますが、「逆上せる(のぼせる)」という表記のほうが、言葉のイメージが伝わりやすく、辞書にも掲載されている表記です。インプットしておきたい言葉ですね。
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本日は、12月28日、世界初の有料映画上映が行われた日にちなんで、「画」「上」という字の入った日本語から、
・筆画(ひっかく)
・逆上せる(のぼせる)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『映画.com』ウェブサイト/『世界大百科事典 第2版』(株式会社平凡社)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱