「和尚」ってなんと読む?きっと、あなたの知らない読み方もあります!
明日・1月15日は、『半襟の日』です。これは京都半衿風呂敷和装卸協同組合が制定した着物文化の活性化と、半襟需要の振興を目的とした記念日。日付けは「1年最初の月で、襟を正すに通じる」こと、また、この日が長い間「成人の日」として親しまれ、和装との関連が深かったことから、1月15日が選ばれました。
このお正月、着物をお召しになった方も多いのでは? 同じ着物でも、半襟などの小物を変えるだけで、印象がぐっと変化するのが、和装の魅力でもありますね。本日は和装小物にちなんで、「和」「小」という字の入った日本語クイズをお送りします。
まずは小手調べの1問目です。
【問題1】「和尚」ってなんと読む?
「和尚」という日本語の、一般的な読み方をお答えください。
ヒント:実は複数の読み方がございますが、一般的に「僧侶」を指して、仏教関係者以外も「和尚さん」などと呼ぶ言葉です。
<使用例>
「実家のそばのお寺の和尚さんに、子どものころからかわいがっていただいたの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は…和尚(おしょう) です。
「和尚(おしょう)」という読み方ですと、「一般的に僧侶を指す言葉」ですが、実は「和尚」という表記については、「高位の僧」を表現する言葉として、仏教の宗派によって読み方が異なります。禅宗、浄土宗では「和尚(おしょう)」、真言宗、律宗などでは「和尚(わじょう)」、天台宗では「和尚(かしょう)」、と分かれているようですので、大人の知識として覚えておきたいところです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「小巾」ってなんと読む?
「小巾」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「半袖または袖なしなど、単(ひとえ)の、丈の短い仕事着」という意味の言葉です。
<使用例>
「祖母は、畑仕事用の小巾を、古くなった着物を崩して縫っていたわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 小巾(こぎん) です。
津軽地方の伝統的な刺繍の技法として「小巾刺繍(こぎんししゅう)」「小巾刺し(こぎんざし)」と呼ばれる刺し子がございますね。
これは、仕事着としての「小巾(こぎん)」を補強する際、「ただ縫うのではなく、美しく」というお洒落心から、江戸時代に津軽地方で発達した技法です。生活を楽しむ心とサステナビリティが両立した、素敵な成り立ちですね。ぜひ学びたいところです。
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本日は、1月15日、『半襟の日』にちなんで、「和」「小」という字の入った日本語から、
・和尚(おしょう/わじょう/かしょう)
・小巾(こぎん)
の読み方や、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』(ブリタニカ・ジャパン株式会社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱