マックスマーラ、プラダ、ディオール、グッチ、セリーヌなど高級ブランドのニットアイテムを使った、日本人女性に合う服装を、ファッション誌「Precious(プレシャス)」のスタイリストがコーディネート。ローゲージニットやたっぷりしたシルエットのニットを、細身ボトムですっきり着る着こなしや、上下を同じトーンでそろえた1トーンコーデ、白~ベージュへのグラデーションが美しいコーデなど、40代・50代の女性におすすめしたいスタイリングがそろいました。

【目次】

人気ブランドのレディースニットの着こなし


【1】トム フォードのニット×パンツ×コート

トムフォードのニット×パンツ×コート
コート・タートルニット・パンツ(トム フォード ジャパン)、サングラス(トム フォード アイウエア)、グローブ(キートン)、時計(ソーウインド ジャパン〈ジラール・ペルゴ〉)、バッグ(デルヴォー・ジャパン) [Precious12月号 2017年] 撮影/熊澤 透

カシミヤ素材の黒ケーブルニットに、グレーのフーデッドコートを肩がけ...そんないい女仕様の冬カジュアルを、リッチな小物使いで盛り上げて。光沢を放つアリゲーターのバッグにチャーミングなファー付きグローブを携えた手元には、コクのあるピンクゴールドが輝きを放つ、大ぶり時計を合わせて。シックカラーでまとめながら、華麗に女らしさを演出できるニットスタイルです。

【2】セリーヌのニット×シャツ×パンツ

セリーヌのニット×シャツ×パンツ
ニット・シャツ・パンツ・イヤリング・バッグ・靴(セリーヌ ジャパン) [Precious12月号 2017年]  撮影/宮本直孝

たっぷりしたフォルムのニットは、ストイックなパンツに合わせるだけで、たちまち今どきの装いに。大きめニットは、白ブラウスの襟をのぞかせることで、顔周りに凛とした清潔感が漂います。ドロップショルダーや、たっぷりとしたそでや身ごろ...。程よいオーバーサイズ感は全身バランスを新鮮に見せるだけでなく、カシミヤのふんわりと幸福な質感を教えてくれます。

【3】イヴ・サンローランのニット×スカート×コート

イヴ・サンローランのニット×スカート×コート
コート・ニット・スカート・バッグ・靴(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイアンソニー・ヴァカレロ〉)  [Precious12月号 2017年] 撮影/戸田嘉昭・小池紀行・宗高聡子(パイルドライバー)

「サイドジップブーツ」には、カジュアルなローゲージニットで肩の力の抜けたかっこよさを! このブーツを象徴するのは、斜めに走るシルバーのジップ。それにリンクするように、中央に大きめの引き手が付いたジップタイトスカートを合わせました。ローゲージのタートルニットのカジュアルな抜け感と、クールフェミニンな足元が、今季らしいバランスを生み出します。

【4】ニナリッチのニット×バッグ

ニナリッチのニット×バッグ
ローゲージニット(コロネット〈ニナリッチ〉)・バッグ[縦18×横23×マチ6.5㎝]、リング(コロネット〈アントニーニ〉) [Precious12月号 2017年] 撮影/熊澤 透

丸みを帯びた女らしいフォルムと、こなれたサイズ感で、カジュアルな装いにも、パーティのドレスアップにもシックに映えるニナリッチのバッグ「九ティバッグ」を合わせた、休日のリラックススタイル。ボトムは細身パンツ(デニムやクロップドパンツ)や長めのロングスカートが最適です。

【5】ロエベのニット×デニムパンツ

ロエベのニット×デニムパンツ
ウールのニット・デニム・バッグ『パズル バッグ』・スニーカー/参考商品(ロエベ ジャパン)、ニット帽(プレインピープル丸の内〈マリヤ〉)、その他/私物 [Precious11月号 2017年] 撮影/浅井佳代子

ふっくらケーブルニットケーブル(縄目)ニットに、さらにふっくらとしたケーブルを重ねて、ニット本来の豊かさを堪能できる一着。気品のあるオフホワイトと、ビッグスリーブシルエットが、休日スタイルにエレガンスと真の贅沢さをもたらします。

【6】マックスマーラのニット×スカート×ジレ

マックスマーラのニット×スカート×ジレ
ジレ・ニット・スカート・バッグ・靴(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) [Precious11月号 2017年] 撮影/熊澤 透

トレンドの赤をキーカラーに打ち出した、"マックスマーラ〟のコレクションのランウェイに登場した、今季らしいコーディネート。異なる質感で赤をレイヤードしたスタイルは、落ち着きのある色味と上質な素材感のハーモニーで洗練を印象づけます。シンプルなニットはピュアカシミヤ、ざっくりジレはウールカシミヤ、タイトスカートはコットンベルベット。これだけ素材感が違うと、上下同じカラーでも立体感の出るおしゃれに。

【7】マイケル・コース コレクションのニット×パンツ×ケープ

マイケル・コースのニット×パンツ×ケープ
ケープ・ニット・パンツ・バッグ(マイケル・コース ジャパン〈マイケル・コース コレクション〉) [Precious2月号 2016年] 撮影/水田 学

襟元がマフラーのようなリブニットは、ケープとセットアップ使いの程よいボリュームが魅力。同系色のパンツを合わせれば、華やかでシックな休日パンツコーデのできあがりです。

【8】アニオナのニット×パンツ×コート

アニオナのニット×パンツ×コート
ダブルフェースのコート・ニット・パンツ(三喜商事〈アニオナ〉)、ピアス・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(デルヴォー・ジャパン) [Precious11月号 2015年] 撮影/水田 学(NOSTY)

冬定番のコートとセーターの組み合わせは、色をリンクさせてノーブルな女性らしさを演出しましょう。コートの色を、参考にボトムスとパンツの色をセレクト。シャープなデザインのアイテムを使用すれば、メリハリを感じさせるモダンな白×茶系コーデのできあがりです。

【9】バレンシアガのニット×スカート

バレンシアガのニット×スカート
ニット・スカート・ブローチ[胸]・[そで]・イヤリング(バレンシアガ ジャパン) [Precious11月号 2015年] 撮影/熊澤 透

いつものVネックのニットを優美なコクーンシルエットに変えれば、定番スタイルからモード感漂う装いに。フェルトニットだからこそ出せる、独特なシルエットです。黒の混じった深紅のトップスには、グレーのペンシルスカートでカラートーンをそろえて、まとまりのあるコーデに。シルエットを主役にしたコーデの場合、アクセサリーはたくさんつけず、ポイントになるひとつを身につける(ここではブローチ)のが正解です。

ニット/セーターのおすすめブランド


【1】ボッテガ・ヴェネタのニット|大胆配色をモードなバランスで

大胆配色をモードなバランスで…それが、魅せ上手な大人の選択
ジャケット[レザーベルト付き]・ニット(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) [Precious12月号 2017年] 撮影/宗髙聡子・池田 敦(パイルドライバー)

シックカラーの装いが基本の40代・50代の女性に新しいおしゃれの楽しみを教えてくれるのが、ボッテガ・ヴェネタのニット。バイカラーのダブルフェースジャケットとチャンキーニット、質感の異なるカシミヤを色でリンクさせながら、アンサンブル感覚で着こなすアイディアが秀逸です。

ジャケットの、フレッシュに華やぐイエローの裏面は、品よく落ち着いたテラコッタカラー。個性の異なる配色が脱ぎ着するしぐさまで印象的に見せてくれます。そで口やすそは、編み地を折り返してチャンキーニットならではの愛らしい表情をプラス。シンプルな着こなしでも上質とわかる存在感を発揮します。

【2】セリーヌのニット|紋章刺しゅう入りブラウンニット

紋章刺繍入りブラウンニット
ニット(セリーヌ ジャパン) [Precious12月号 2017年] 撮影/佐藤 彩

"アイコニックカシミヤ"の愛称で親しまれている、クルーネックニットの最新作。ふわっとエアリーな質感と、チョコレート色が温もりを伝えて。左のみぞおちのあたりには同色の刺しゅうでブランドの紋章が施され、さりげなく名品感が漂います。

【3】ディオールのニット|キャメルのロングカシミヤニット

ディオールで買うならまろやかキャメルのロングカシミアニット
[Precious12月号 2017年] 撮影/佐藤 彩

思わず頬ずりしたくなるようなふんわり感がたまらない! ゆったりしたシルエットながら、縦にリブが走ることでフラットにならず、すっきりまとまります。チュニックとしてパンツに合わせてもバランスがとりやすいので、ON⇔OFF問わずに活躍しそう。

【4】マックスマーラのニット|大人好みのタートルネックニット

マックスマーラのニット
シアーなニットの風合いと色合いを損なわないように、それぞれになめらかな肌触りの同色キャミソール付き。ニット各¥78,000(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉) [Precious12月号 2017年] 撮影/宗髙聡子・池田 敦(パイルドライバー)

細身ニットの上品な透け感が、着こなしに繊細な美しさを演出。ボトムにINしてもラインが響きにくい、つかず離れずのシルエットも大人にうれしいポイントです。

【5】ディオールのニット|シルクミックスの艶感タートルネック

シルクミックスの艶感タートルネック
ニット(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) [Precious12月号 2017年] 撮影/佐藤 彩

一切の装飾を排したハイゲージのタートルネックは、冬のワードローブのメインになるアイテムだから、極上の一枚を選びたい。ディオールのタートルニットは、カシミヤのやわらかさのなかにしっとりとしたシルクの艶が冴え、その美しさはため息ものです。

【6】グッチのニット|定番のリブ編みタートルニット

グッチのニット|定番のリブ編みタートルニット
ニット[素材:カシミヤ](グッチ ジャパン) [Precious1月号 2015年] 撮影/小池紀行(パイルドライバー)

おしゃれ上級者たちが、こぞってリピートし愛用しているという評判の逸品。細やかに編まれたリブ編みで気密性が高くて暖か。ぴったりとしたシルエットなのに体の線にも響きにくいので、すっきりと見せる効果が絶大です。丈長でウエスト部分ももたつかないので、パンツやスカートを合わせてもすっきりと着こなせます。

【7】ディオールのニット|リブ使いが小粋な黒タートル

リブ使いが小粋な黒タートル
ニット(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) [Precious12月号 2017年] 撮影/佐藤 彩

ふわっとはね返るような弾力をもつ地厚のカシミヤ。フロント右サイドには、ムッシュ ディオールがラッキーモチーフとしてたびたび使用していたミツバチと、ブランドロゴの刺しゅうがさりげなくあしらわれています。

最高級カシミヤセーター


【1】ブルネロ クチネリのカシミヤニット

ブルネロ クチネリのカシミアニット
カシミヤのニット・フォックスファーのジレ・パンツ・バッグ(ブルネロ クチネリ ジャパン) [Precious12月号 2017年] 撮影/熊澤 透

ピンク~グレーの洗練グラデーションファーをバニラニットで軽やかに! 淡いピンクからチャコールグレーへと、美しく移ろうグラデーションファーのジレ。ブラウスやドレス、ジャケットの上にも映える"攻め"のおしゃれが楽しめる旬の一着を、あえてカシミヤのシンプルニットとカジュアルパンツに合わせ、抜群に粋なコーディネートに仕上げました。清潔感のあるバニラ色に重ねて、ピンクが溶けるように淡くまとめるのが、上級センスの決め手に。

【2】ヴァレンティノのカシミヤニット

ヴァレンティノのカシミアニット
カシミヤニット・デニム(ヴァレンティノ ジャパン〈ヴァレンティノ〉)、ファーバッグ[縦24×横28.5×マチ14㎝](ヴァレンティノ ジャパン〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉) [Precious12月号 2017年] 撮影/生田昌士(まきうらオフィス)

カシミヤニットは両サイドにゴールドトーンのロックスタッズをあしらったデザイン。上品なブラウンに色鮮やかなマルチボーダー柄が際立つミンクファーバッグとともに、モードでラグジュアリーな着こなしを楽しみたい。攻めの姿勢で選ぶ、ひねりをきかせたカシミヤ×ファーの組み合わせです。

【3】プラダのカシミヤニット

プラダのカシミアニット
ニット・パンツ・ブレスレット・リング・バッグ(プラダ ジャパン) [Precious12月号 2017年] 撮影/宮本直孝

程よく地厚でいてほんのり肌を透かすような絶妙な質感は、最高級のホワイトカシミヤを100%使用した、プラダのニットならではのもの。ニットが潔くシンプルなぶん、大ぶりのインパクトリングやスタッズ付きバッグなど、大胆な小物使いでメリハリの効いたおしゃれを楽しみたい。

【4】ロロ・ピアーナのカシミヤニット

ロロ・ピアーナのカシミアニット
上/ベビーカシミヤのニットパーカ。・中/ボリューム袖を採用したカシミヤニット。下/ざっくり編み立てられた、ベビーカシミヤのニット。(ロロ・ピアーナ銀座並木通り本店) [Precious12月号 2017年] 撮影/佐藤 彩

ガーゼのように繊細に透けるハイゲージから、リラックス感漂うローゲージ。メルトンやダブルフェース、ファー加工といった、従来のカシミヤ製品を刷新する表情のバリエーション。

日常に欠かせないカシミヤ製品の編み立ては、毎年新しい方法が誕生しています。「極上カシミヤ」で冬を乗り切りたい大人の女性にとって、カシミヤ製品のアップデートは必須といえそうです。今季のロロ・ピアーナにはは、ベビーカシミヤのニットパーカ、ボリューム袖を採用したカシミヤニット、ざっくり編み立てられた、ベビーカシミヤのニットがラインアップしています。

【5】ファビアナ フィリッピのニット

ファビアナ フィリッピのニット
ケープ・シルク・カシミヤのタートルニット・カシミヤのパンツ・靴(FFJ〈ファビアナ フィリッピ〉)、バッグ(JIMMY CHOO) [Precious2月号 2016年] 撮影/小林美菜子

イージーパンツはだらしなく見せないために、上質な素材にこだわるのが着こなしのポイント。トップスにはデザイン性の高いニットを合わせて、女性らしさを向上させます。

【6】ロロ・ピアーナのタートルカシミヤニット

ロロ・ピアーナのタートルカシミアニット
「ロロ・ピアーナ」のカシミヤ製品に使用されるのは、最高品種のヒルカス山羊の硬い外毛の下にある「アンダーフリース」と呼ばれる綿毛だけ。やわらかくて上質な綿毛から生まれるニットだからこそ、肌触りも極上。

とろけるような肌触り、身にまとうだけでふんわりと幸福感に包まれる心地よさ……。「上質なカシミヤニットを着る喜びは、大人になって知った贅沢のひとつ」と語るのは、人気スタイリストの白井艶美さん。今季、早々に手に入れたのが、ロロ・ピアーナのネイビーのタートルネックニットだといいます。

「極細のカシミヤ糸で編んた゛ハイゲージニットは、驚くほどなめらで、肌に優しく吸いつくような質感。深みのあるネイビーの色味も絶妙で、ほかではきっと見つからないと確信し購入しました」(白井さん)

適度な細身シルエットやすっきりとしたアームホール、やや長めのネックなど、コンサバに陥りがちなカシミヤニットを洗練させる、旬の要素が詰まったデザインも魅力のひとつだとも。

「特別な存在感があり一枚ではもちろん、ジャケットのインに合わせて大活躍させています」(白井さん)