「魑魅魍魎」ってなんと読む?4文字すべてに「鬼」が入っています!

明日・2月3日は、令和5年の『節分』ですね。節分といえば「鬼」、ということで、本日は「鬼」を部首にもつ漢字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「魑魅魍魎」ってなんと読む?

「魑魅魍魎」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「いろいろな妖怪変化。さまざまな化け物」という意味の言葉です。

<使用例>

「あそこの団体は、魑魅魍魎のごときくせ者ぞろいと聞いているわ」

読み仮名6文字です。
仮名7文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 魑魅魍魎(ちみもうりょう)です。

なんと、4文字すべてに「鬼」の入った四字熟語です。
なんと、4文字すべてに「鬼」の入った四字熟語です。

「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」のそれぞれの字を、山や川などで人を惑わす精霊や神、と解釈している古文書もございますが、諸説あるので、現代的には「さまざまな化け物」という解釈で問題ないでしょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「魘われる」ってなんと読む?

「魘われる」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「夢の中で、怖い目にあって苦しめられる。うなされる」という意味の言葉です。

<使用例>

「昨夜は、鬼に追いかけられる悪夢に魘われたわ」

「○○われる」。
「○○われる」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 魘われる(おそわれる)です。

「襲われる(おそわれる)」との違いは…?

このクイズで扱った「魘われる(おそわれる)」の「魘」という字は、大変話題になったコンテンツ『鬼滅の刃』に登場する、夢をあやつる鬼『魘夢(えんむ)』のキャラクター名にも使用されている字です。「魘される(うなされる)」とも読み、同じ字の「魘われる(おそわれる)」は、「怖い夢に苦しめられる」を意味します。通常、「おそわれる」という語に使用する「襲われる(おそわれる)」は、もっと広い意味合いで「襲う(おそう)」の受動系になります。「襲う(おそう)」は、「不意に危害を加える」「天災などが怒り、被害を及ぼす」「好ましくないことが、覆いかぶさるようにやってくる」などなど、広義の言葉ですね。

対して「魘われる(おそわれる)」は、「悪夢に苦しめられる」ことのみを指す表記で、受動系しか存在しない表記なのです。つまり、「暴漢に襲われる」とは書きますが、「暴漢に魘われる」とは書かないのです。そして「悪夢に襲われる」と書いても不正解ではありませんが、「悪夢に魘われる」と書くほうがスマート、という事になります。こうした、限定された意味を持つ表記が存在するところも、日本語の妙、興味深いですね。

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本日は、2月3日、令和5年の『節分』にちなんで、「鬼」の入った日本語から、

・魑魅魍魎(ちみもうりょう)

・魘われる(おそわれる)

などの読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『四字熟語を知る辞典』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/『鬼滅の刃』吾峠呼世晴(株式会社集英社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱