【目次】

【「ワンチャン」ってどういう意味?「言い換え」ると?】

■もしかしたら ■多分 ■おそらく ■あわよくば

近年、若者言葉として定着している「ワンチャン」。もともとは「可能性は低いけれど、ひょっとしたらあり得るかもしれない」=「1回くらいはチャンスがある」という「希望的観測」的な意味で使われていましたが、現在では実現する可能性の高さ低さはほぼ関係なく、「ワンチャン」が使われているようです。若い世代の言葉は変化が早いですね。

■選択肢のひとつとして

この使い方のニュアンスをお伝えするのは難しいので、使い方がわかる例文の中で説明していきましょう。


【「ワンチャン」の「使い方」がわかる「例文」7選】

■1:「今すぐタクシーが捕まればワンチャン間に合うかも、というレベル」

■2:「今日謝ってくれたら、ワンチャン許してあげられそう」

■3:「遅刻してしまったけど、部長が来てなかったからワンチャンセーフ」

■4:「この案件、ワンチャン契約までいけそうじゃない?」

■5:「担当者が変わったから、ワンチャン状況改善されるかもよ」

■6:「ワンチャン失敗してもダメージは小さいよ」

■7:「明日外回り営業なんだけど、晴れるかなぁ?」「んーワンチャンないね」

「ワンチャンない」はムリだね、という意味になります。


【「ワンチャン」の「由来」は?】

■ one chance (ワンチャンス)

「ワンチャン」は[one chance(一度の機会)]を略したカタカナ語だといわれています。「ワンチャンをものにする」というように、「一度限りのチャンス」という意味で、勝利や成功を得るための好機を指して使われます。ただし、英語表現では「〜かもしれない」を表現する言葉として[one chance]は用いません。

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「ワンチャン」は「もしかしたら」「多分」「おそらく」といった意味で、不確実なことを幅広く表現している言葉のようです。若い世代で流行する言葉は変化が早いだけに、誤解も生じやすいもの。よくわからないのに「わかったふりをする大人」はワンチャンなしです。また、ビジネスシーンで上司やクライアントに使うのは不適切です。カジュアルな社内コミュニケーションでの使用にとどめましょう。

この記事の執筆者
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参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館) /『現代用語の基礎知識』(自由国民社) :