【目次】
【「ワンチャン」ってどういう意味?「言い換え」ると?】
■もしかしたら ■多分 ■おそらく
もともとは「可能性は低いけれど、ひょっとしたらあり得るかもしれない」という「希望的観測」的な意味で使われていましたが、現在では実現する可能性の高さ低さはほぼ関係なく、「ワンチャン」が使われているようです。若い世代の言葉は変化が早いですね。
■選択肢のひとつとして
この使い方のニュアンスをお伝えするのは難しいので、使い方がわかる例文の中で説明していきましょう。
【「ワンチャン」の「使い方」がわかる「例文」6選】
■1:「なんとかレポートは出したけど、ワンチャン単位落としたかも」
単位を落とす可能性は50%、半々くらい。「もしかしたら」くらいの意味です。この例文の場合、「チャンス」という意味はもはや消滅しています。とはいえ、今も「テストは赤点だったけど、レポートは期限内に出したから、ワンチャン単位取れるかも」という、「チャンスありそう」という意味の使い方もされているようです。
■2:「今日、ワンチャンごはん行ける(かも)」
「行けたら行く」よりもずっと可能性は高いらしいので、多分、「多分」くらいの意味で使われています。
■3:「Aって、ワンチャンBのこと好きなんじゃない?」
かなり可能性は低いケースでも使われ、その場合には「実現したらおもしろそう」といったニュアンスも含まれるようです。
■4:(友達から「30分遅れるから先にお店に先入っていて」と言われて)
「ワンチャン外で待とうかなと思った(けどしなかった)」
■5:「スタバ行かね?」「ワンチャンあり」
4と5が「選択肢として」というニュアンスでの使われ方です。
■6:「明日外回り営業なんだけど、晴れるかなぁ?」「んーワンチャンないね」
「ワンチャンない」はムリだね、という意味になります。
【「ワンチャン」の「由来」は?】
■ one chance (ワンチャンス)
「ワンチャン」は[one chance(一度の機会)]を略したカタカナ語だといわれています。「ワンチャンをものにする」というように、「一度限りのチャンス」という意味で、勝利や成功を得るための好機を指して使われます。ただし、英語表現では「〜かもしれない」を表現する言葉として[one chance]は用いません。
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「ワンチャン」は「もしかしたら」「多分」「おそらく」といった意味で、不確実なことを幅広く表現している言葉のようです。若い世代で流行する言葉は変化が早いだけに、誤解も生じやすいもの。よくわからないのに「わかったふりをする大人」はワンチャンなしです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館) /『現代用語の基礎知識』(自由国民社) :