真の名品とは、まったく何も変わっていないように見せながら時代と共に密かに進化していく ── 長年ラグジュアリーウォッチを取材してきたなかで、この真理にたどり着きました。今回発表された新たな“タンク アメリカン”は、まさにその名品の真理を体現。細身の縦長のケースフォルムの優雅な迫力はそのままに、よりモダンに静かな進化を果たしました!
優雅な迫力を漂わせる唯一無二の存在感、でも、どこが変わった?
ご覧のように、どこからどう見ても“タンク アメリカン”で、新作を見ただけでどこが変わったのか気付くのはよほどのマニアだけでしょう。しかし現行モデルと並べると、なんとなく、縦長のケースフォルムがよりシュッとしたように感じるはず。調べたところ、ミニ、SM、LMのすべてのサイズで、ほんのわずかですが比率的に縦が長くなっています。
そして文字盤のデザインも一新。ローマ数字インデックス、レイルウェイミニッツ(インデックスの内側の秒の目盛り)、ブルーの針といった“タンク アメリカン”のDNAを継承しつつも、インデックスやレイルウェイミニッツがグラフィカルでよりすっきりした印象に。雰囲気としては、このモデルの着想源となった、1921年発表の“タンク サントレ”に近づいたように感じます。
新たな“タンク アメリカン”は3サイズ、11モデルで展開。その全モデルをご紹介していきましょう。
■1:しなやかな女性らしさのなかにも強さが宿る「ミニ」サイズ
3サイズ中、もっとも豊富な5バリエーションで登場した「ミニ」サイズ。ホワイトゴールドブレスレットのフルパヴェモデルは、このサイズでのみのラインナップです。
■2:フェミニニティと視認性の高さをあわせもつ「SM」サイズ
知的でモダンな美しさがより際立つ絶妙なサイズ感は、働く手元にも寄り添い、コーディネートをエレガントに格上げ。視認性もよく、実用性も兼ね備えるジュエリーウォッチに。
■2:新キャリバー搭載でケースがより薄くなった「LM」サイズ
これまでの“タンク アメリカン”の自動巻きムーブメントより薄型化された新キャリバー「1899 MC」を搭載したLMサイズ。ケースの縦は44.4mmと数字だけでは大きく見えるものの、“タンク アメリカン”ならではの湾曲したケースフォルムによって、女性がつけても違和感なくフィットします。
2023年1月、今年のトップを切って発表された新しい“タンク フランセーズ”に続いてリニューアルを果たした“タンク アメリカン”。同時に“タンク フランセーズ”と“タンク ルイ カルティエ”からも新たなバリエーションがリリースされています。「タンキスト」にはたまらない新作ラッシュ! 新たな“タンク”ウォッチ2モデルのニュースも、追ってお届けいたしますのでお楽しみに。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト